福岡県内で唯一、日曜も診療を行っている心療内科・精神科クリニックです(予約制)。地下鉄七隈線「桜坂駅」・バス停「雙葉学園入口」からすぐの交通至便な場所にあります。無料駐車場は70台完備し、お車でのご来院にも万全の対応をしております。
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当院のご案内
2010年12月31日 (金) | 編集 |
福岡市中央区の心療内科 メンタルクリニック桜坂


福岡市中央区の心療内科・精神科  メンタルクリニック桜坂
です。

福岡県内で唯一、日曜も診療を行っております(予約制)。
地下鉄七隈線桜坂駅」・バス停「雙葉学園入口」からすぐの便利な場所にあります。
無料駐車場は70台完備し、お車でのご来院にも万全の対応をしております。


不眠症(睡眠障害)・睡眠薬処方・安定剤処方・物忘れ・心配性・こだわり・ストレス・不登校(登校拒否)・出社困難(出社拒否)・五月病・時差ボケ(時差ぼけ)・適応障害(不適応)・うつ(うつ病・うつ状態/感情障害/気分障害)・仮面うつ(仮面うつ病)・引越しうつ(引越しうつ病)・昇進うつ(昇進うつ病)・季節性うつ(季節性うつ病・季節性感情障害・季節性気分障害/冬期うつ・冬期うつ病)・退行期うつ(退行期うつ病)・老年期うつ(老年期うつ病)・老人性うつ(老人性うつ病)・自律神経(自律神経失調症)・心身症(過敏性腸症候群など)・不安障害(不安症・不安神経症)・パニック障害(パニック発作/予期不安)広場恐怖社会不安障害(社会不安/あがり症/上がり症)・強迫神経症(強迫性障害/強迫観念・強迫行為)・急性ストレス障害・PTSD(心的外傷後ストレス障害)・更年期障害(男性更年期障害/ED)・摂食障害(拒食・拒食症/過食・過食症/嘔吐症)・ストレスケア・メンタルヘルスケア・メンタルヘルス相談(心の健康相談)、などに対応しています。


ダイエット薬「ゼニカル」、AGA薬「プロペシア」、ED薬「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」も取り扱っております。


当院の場所について、問合せが多いので、
Google マップをのせておきます。参考にしてください。



福岡市中央区の心療内科・精神科  メンタルクリニック桜坂(日曜も診療)

福岡市中央区の心療内科・精神科  メンタルクリニック桜坂(日曜も診療)

むずむず脚症候群  福岡
2009年01月22日 (木) | 編集 |
「むずむず脚症候群」とは、じっと座っているときや横になっている時に、

脚が「むずむずする」、「かゆい」、「ほてる」といった不快感や異常感覚が

おこったり、「脚を動かしたい」という強い欲求が現れる病態をいいます。







歩いたり、脚を曲げ伸ばしするなどの運動によって一時的に楽になりますが、

運動をやめると再び現れるため、その不快感や異常感覚から逃れるために、

脚を動かさずにはいられなくなります。







そのため、レストレスレッグス症候群と呼ばれることもあります

(レストレス:Restless=休むことができない、レッグス:Legs=脚)。







わが国でも、人口の3~4%の方が「むずむず脚症候群」に

罹患していると推定され、決してめずらしい病気ではありません。

しかし、この不快感や異常感覚は説明しにくく、

また、「むずむず脚症候群」が、一般の方だけではなく、

専門医以外の医師の間でもあまり知られていないため、

多くの人が、適切な治療を受けることができずに

苦しんでいると考えられています。







「むずむず脚症候群」の症状は、

じっと座っているときや横になっている時に、

下肢(時には腕などにも)の不快感や異常感覚によって、

「脚を動かしたい」という強い欲求があらわれます。







この不快感や異常感覚は説明しにくく、

「むずむずする」、「かゆい」、「ほてる」、

「虫がはうような」、「ぴりぴりする」、「じんじんする」など、

患者さんはさまざまな言い方で症状を訴えられますが、

一般の方にも、専門医以外の先生方にも、

「むずむず脚症候群」がまだあまり知られていない病気であるため、

なかなか理解してもらえない場合も少なくありません。







また、「むずむず脚症候群」の症状は、

夕方から夜間に現れることが多いため、

「入眠障害(眠りにつくことができない)」、

「中途覚醒(夜中に目が覚めてしまう)」、

「熟眠障害(ぐっすり眠れない)」

などの睡眠障害 の原因となります。







「むずむず脚症候群」は、その脚の不快感や異常感覚のみならず、

長時間の移動や会議など脚を静止する場面での苦痛、

不眠により家事や仕事に集中できないなど、QOLを著しく低下させます。







また、「むずむず脚症候群」がまだあまり知られていないため、

周りの人に理解してもらえない、正しい診断がされず

治療が進まないなどのストレスも、QOLの低下の原因となります。







「むずむず脚症候群」が自然に治る可能性は非常に少なく、

一時的に症状が軽くなっても再発し、徐々に悪化していく傾向があります。

また、症状が進むと重い睡眠障害やストレスから「うつ病 」を招くこともあります。







「むずむず脚症候群」は治療可能な病気です。

「むずむず脚症候群」のような症状でお困りの方は、

ぜひ診察にいらっしゃってください。





福岡市中央区の心療内科・精神科  メンタルクリニック桜坂(日曜も診療)

福岡市中央区の心療内科・精神科  メンタルクリニック桜坂(日曜も診療)



予約制についてお願い
2008年12月08日 (月) | 編集 |
いつも、当院の診察にご協力下さいまして、
まことにありがとうございます。

当院の診察は、予約制とさせていただいております。
予約の診察にいけなくなった、あるいは
予約時間に遅刻しそうだというときは、
必ず診察時間内に、お電話でお知らせ下さい。

診察時間は、日・月・火・木・金の11時~19時です。
(水・土・祝は休診です)

どうぞよろしく、お願いいたします。



福岡市中央区の心療内科・精神科  メンタルクリニック桜坂(日曜も診療)

福岡市中央区の心療内科・精神科  メンタルクリニック桜坂(日曜も診療)

年末年始の診療についてのお知らせ
2008年12月07日 (日) | 編集 |
寒い日が続いています。
お変わりなくお過ごしですか。

本日は、年末年始の診療についての、お知らせです。

2008年の年末は、12月28日の日曜まで、診療いたします。
2009年の年始は、1月4日の日曜から、診療いたします。

どうぞよろしく、お願いいたします。



福岡市中央区の心療内科・精神科  メンタルクリニック桜坂(日曜も診療)

福岡市中央区の心療内科・精神科  メンタルクリニック桜坂(日曜も診療)

あけまして、おめでとうございます。
2008年11月30日 (日) | 編集 |

新年、あけましておめでとうございます。

2009年が、皆様に良い年になりますよう、祈念いたします。


本年も、メンタルクリニック桜坂

どうぞよろしく、お願い申し上げます。


新年の診療は、1月4日(日) 11時より開始いたします。

診察ご希望の方は、ご予約の上、ご来院ください。

ご予約は、1月4日(日) 11時より、お電話にて受付いたします。



森永製菓、バレンタインデーに男性から女性へ「逆チョコ」3製品
2008年11月30日 (日) | 編集 |

菓子メーカーさんも、いろいろと目新しいことを

考えられているようですが、またおかしな習慣が

定着してしまうのではないかと心配です。

私の杞憂に終わればよいのでしょうが。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090107-00000009-nkbp_tren-ind



森永製菓、バレンタインデーに男性から女性へ「逆チョコ」3製品

1月7日16時18分配信 nikkei TRENDYnet


森永製菓、バレンタインデーに男性から女性へ「逆チョコ」3製品

森永製菓 は、バレンタインデーに男性から女性へチョコレートを贈る新トレンド“逆チョコ”にちなんだ「逆」チョコレート3製品を2009年1月13日からバレンタイン時期限定で発売する。



 森永製菓 は、バレンタインデーに男性から女性へチョコレートを贈る新トレンド“逆チョコ”にちなんだ「逆」チョコレート3製品を2009年1月13日からバレンタイン時期限定で発売する。デザインを反転させたユニークなパッケージを採用した。


 「逆ダース<ミルク>」(価格は120円)、「逆カレ・ド・ショコラ<フレンチミルク>」(同315円)、「逆小枝<ミルク>」(同179円)の3製品。いずれも通常デザインを反転させた「逆デザイン」に、「今年は逆チョコ。」のキャッチフレーズを入れた。中身は通常品と同じ。

 森永製菓 が2008年12月に実施した意識調査によると、男性の72.8%がバレンタイン時期に身の回りの女性にチョコレートを贈っても「よい」と答え、女性も98.3%がチョコをもらえたら「うれしい」と回答した。また、女性の20.0%がチョコをもらった男性を異性として「意識すると思う」、57.5%が「人によるが、意識すると思う」と回答し、8割近くが恋に発展する可能性を示唆したという。

最終更新:1月7日16時18分

nikkei TRENDYnet


インフルエンザワクチン 福岡
2008年11月30日 (日) | 編集 |

早めのインフルエンザワクチン接種を、おすすめいたします。

当院でも、インフルエンザワクチンの接種を行っております。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081217-00000069-jij-soci



インフルエンザ流行入り=10年で2番目の早さ-感染研

12月17日12時20分配信 時事通信



 全国的なインフルエンザの流行が始まったことが17日、国立感染症研究所 のまとめで分かった。過去10シーズンでは昨年に次いで早い。国立感染症研究所 は、早めのインフルエンザワクチン接種とマスク、うがいなどの励行を呼び掛けている。


 今月1日から7日までに全国約4700の定点医療機関から報告された患者数は7707人で、前の週からほぼ倍増。1カ所当たり1.62人となり、流行入りの目安である1を超えた。ウイルスの型は、A香港型が約5割で最多だが、現時点ではどの型が流行するか不明という。昨シーズンはAソ連型が約8割を占めていた。


 都道府県別で報告数が多いのは山梨(4.19人)、山口(4.08人)、福井(3.88人)、兵庫(3.77人)、北海道(3.21人)。このほか、栃木、千葉、愛知、大阪など11カ所の保健所で注意報レベルの10を超えた。 


最終更新:12月17日13時20分



インフルエンザワクチン 福岡
2008年11月30日 (日) | 編集 |
厳しい寒さが続いております。
お変わりなくお過ごしですか。


当院では、現在インフルエンザワクチンの接種を行っています。


ワンシーズンに、2回接種させる医療機関もあるようですが、
当院は原則、1回接種です。


ワンシーズンに、2回接種したほうが、
インフルエンザにかかりにくいというデータはありません。




むずむず脚症候群  福岡
2008年11月30日 (日) | 編集 |

「むずむず脚症候群」とは、じっと座っているときや横になっている時に、

脚が「むずむずする」、「かゆい」、「ほてる」といった不快感や異常感覚が

おこったり、「脚を動かしたい」という強い欲求が現れる病態をいいます。



歩いたり、脚を曲げ伸ばしするなどの運動によって一時的に楽になりますが、

運動をやめると再び現れるため、その不快感や異常感覚から逃れるために、

脚を動かさずにはいられなくなります。



そのため、レストレスレッグス症候群と呼ばれることもあります

(レストレス:Restless=休むことができない、レッグス:Legs=脚)。



わが国でも、人口の3~4%の方が「むずむず脚症候群」に

罹患していると推定され、決してめずらしい病気ではありません。

しかし、この不快感や異常感覚は説明しにくく、

また、「むずむず脚症候群」が、一般の方だけではなく、

専門医以外の医師の間でもあまり知られていないため、

多くの人が、適切な治療を受けることができずに

苦しんでいると考えられています。



「むずむず脚症候群」の症状は、

じっと座っているときや横になっている時に、

下肢(時には腕などにも)の不快感や異常感覚によって、

「脚を動かしたい」という強い欲求があらわれます。



この不快感や異常感覚は説明しにくく、

「むずむずする」、「かゆい」、「ほてる」、

「虫がはうような」、「ぴりぴりする」、「じんじんする」など、

患者さんはさまざまな言い方で症状を訴えられますが、

一般の方にも、専門医以外の先生方にも、

「むずむず脚症候群」がまだあまり知られていない病気であるため、

なかなか理解してもらえない場合も少なくありません。



また、「むずむず脚症候群」の症状は、

夕方から夜間に現れることが多いため、

「入眠障害(眠りにつくことができない)」、

「中途覚醒(夜中に目が覚めてしまう)」、

「熟眠障害(ぐっすり眠れない)」

などの睡眠障害の原因となります。



「むずむず脚症候群」は、その脚の不快感や異常感覚のみならず

長時間の移動や会議など脚を静止する場面での苦痛、

不眠により家事や仕事に集中できないなど、QOLを著しく低下させます。



また、「むずむず脚症候群」がまだあまり知られていないため、

周りの人に理解してもらえない、正しい診断がされず

治療が進まないなどのストレスも、QOLの低下の原因となります。



「むずむず脚症候群」が自然に治る可能性は非常に少なく、

一時的に症状が軽くなっても再発し、徐々に悪化していく傾向があります。

また、症状が進むと重い睡眠障害やストレスから「うつ病」を招くこともあります。



「むずむず脚症候群」は治療可能な病気です。

「むずむず脚症候群」のような症状でお困りの方は、

ぜひ診察にいらっしゃってください。



ED治療薬比較
2008年11月30日 (日) | 編集 |

ED治療薬を比較したものです。

ご興味のおありの方は、参考にしてください。






商品名バイアグラレビトラシアリス
一般名シルデナフィルバルデナフィルタダラフィル
発売年1999年2004年2007年
用量25mg 50mg (100mg)5mg 10mg 20mg5mg 10mg 20mg
標準投与量50mg10mg10mg
効能・効果勃起不全(満足な性行為を行うに十分な勃起と維持ができない)
投与時間・間隔性行為の約1時間前に経口投与 1日1回まで 24時間以上あける
効果発現時間30~60分後30分後30分後
効果持続時間約4時間約4時間約36時間
勃起の硬度+++++
食事の影響食後の服用で効果減弱なし(高脂肪食後の服用で効果減弱)なし
副作用頭痛、潮紅、消化不良、めまい頭痛、ほてり、鼻閉、消化不良、めまい頭痛、消化不良、背部痛、筋痛、
潮紅、鼻閉、四肢痛
併用禁忌薬硝酸剤、一酸化窒素(NO)供与剤硝酸剤、一酸化窒素(NO)供与剤
抗不整脈薬、α遮断薬
硝酸剤、一酸化窒素(NO)供与剤
備考100mgは国内での販売なし20mgは65歳以上は不可 


※効果発現時間・効果持続時間・勃起の硬度は個人差があります。




漢方薬  福岡
2008年11月30日 (日) | 編集 |
Q1.漢方薬とハーブってどう違うの?
同じ生薬ですが、発祥地と使い方が違います。
簡単にいうと漢方薬は中国で発祥した医学がもとになっていますので、中国由来の生薬が主に使われています。これに対してイチョウの葉やノコギリヤシといった生薬(ハーブ)は西洋発祥のもの。また西洋発祥の生薬は、ひとつの症状や病気にひとつの生薬を使うのが一般的ですが、漢方ではひとつの生薬だけを使うことはほとんどありません。


Q2.ドクダミや高麗人参も漢方薬?
ひとつの生薬では漢方薬とはいいません。
ドクダミも高麗人参も漢方薬の素材ですが、ひとつの症状や病気に対してひとつの生薬を飲むのは民間薬の考え方。漢方ではほとんどの場合、複数の生薬を組み合わせて、漢方医学の理論にもとづいて使います。


Q3.漢方薬ってどんなものでできているの?
薬草などの生薬と、ときには鉱物も使います。
漢方薬の材料としては芍薬(しゃくやく)や甘草(かんぞう)、人参など植物性生薬が多く使われますが、薬によっては石膏(せっこう)や滑石(かっせき)といった鉱物を使うものもあります。珍しいものでは「竜骨(りゅうこつ)」という新世代の大型哺乳(ほにゅう)動物の化石や、「牡蛎(ぼれい)」というカキの貝殻、「蝉退(ぜんたい)」というセミの抜け殻なども使われています。


Q4.漢方薬は副作用がないっていうけどほんと?
体にやさしいですが、副作用が出ることも。
漢方薬は長い歴史のなかで発展してきたもので、使う素材もショウガや米、小麦などふだんの食事でとるものも多いので、体にやさしい薬といえるでしょう。ただ、そうはいっても薬は薬。ときには副作用が出ることもあります。


Q5.漢方薬って苦くて飲みにくそう……。
飲みやすい丸剤などもあります。
漢方薬といえばイメージとしてはせんじ薬でしょう。確かにせんじ薬もありますが、最近では顆粒(かりゅう)のものや、はちみつで固めた丸剤など飲みやすいものもあります。また、体に合うものは飲みやすく感じられるものだといわれて思います。


Q6.漢方って、中国の医学?
漢方は中国生まれ、日本育ちです。
漢方は古代中国で生まれて体系化されたものが日本に伝えられ、独自に発展したもの。つまり日本人の体質などに合わせて改良されてきたものなので、「日本漢方」「和漢治療」などと呼ばれることもあります。ちなみに中国の医学は「中医学」、薬は「中薬」と呼ばれています。


Q7.西洋医学と、どんなふうに違うの?
漢方では症状と全身の状態を重視します。
西洋医学ではご存じのように病気の部位(臓器や器官)と病名の特定が治療の大前提。現代では検査所見を重視。一方、漢方では自覚症状を重視。どんなにささいでも症状があれば、全身のバランスがくずれているものとして、改善するべく治療がはじめられます。


Q8.漢方ってどんな症状におすすめなの?
なんとなく不調、病気ではないけれどつらい……。
なんとなく疲れる、肩がこる、生理痛がひどい。病院の検査ではどこも悪くないけれど体調が悪い。こんな症状は漢方の得意分野。漢方の基本の考え方は「未病を治す」。ちょっとした不調でも気軽に受診してみるのも、漢方の上手な利用法のひとつです。


Q9.漢方薬とサプリメントは一緒にとってもいい?
医師や薬剤師にまずは相談を。
自然の生薬を使っているとはいえ漢方薬は薬。副作用も、飲み合わせによる悪影響が出ることもあります。サプリメントなどを併用するときは事前の相談がおすすめです。


Q10.最近、漢方ってよく目にしますがなぜ?
新しい効能も発見されています。
漢方薬は、健康保険薬として1976年に収載され、その有効性が科学的に実証されて以来、普及してきました。また、西洋医学のようにひとつの症状や病気に焦点をしぼって診るのではなく、全身を診るという考え方も広く受け入れられた要因のひとつです。たとえば女性によくある肩こりと便秘、生理不順といった不快症状は、西洋医学では複数の診療科を受診しなければなりません。でも漢方では「それらは関係しているのではないか?」と考えます。そして本当にひとつの漢方薬で諸症状が緩和されることがあります。こうした全身を総合的に診る視点に加え、最近では認知症に漢方薬が有効であるなど、新しい効能も発見され、さらに注目を集めてきています。


漢方薬  福岡
2008年11月30日 (日) | 編集 |
Q1.漢方薬はどこで手に入りますか?
薬局でも購入できますが、一般の病院でも処方してくれます。
漢方薬局などでも手に入りますが、あくまでも薬なので専門の薬剤師がいて相談にきちんとのってくれるところで購入してください。また、一般の病院でも現在、約150種の漢方薬(エキス剤)が健康保険の範囲で処方できるようになっています。また一部の医療機関では生薬(せんじ薬)治療も健康保険で認められている生薬の範囲内で保険診療が受けられます。病医院のほうが健康保険がきく分、経済的でしょう。


Q2.漢方薬ってなんだかとっつきにくくて……。
もしかしたら飲んでいるかもしれません。
漢方薬は一般の病院でも1976年から健康保険薬として処方が認められています。もしかしたら、あなたも気づかない間に漢方薬を飲んでいるかもしれません。また、病院に行った際、「漢方薬で」と言ってみるのもひとつの方法です。病気や症状にもよりますが、きっと相談にのってくれるはずです。


Q3.病院の「漢方外来」と「東洋医学科」って同じ?
病院によって多少違うことも。
漢方薬を主に処方するから「漢方外来」としているところ、鍼灸(しんきゅう)を含めて「東洋医学科」と呼ぶところなど、漢方外来と東洋医学科は病院によって定義が異なる場合も。一度、問い合わせてみるのがおすすめです。


Q4.どんな病気や症状も漢方で治る?
病気や症状によっては西洋医学のほうがよいことも。
残念ながら漢方も万能医学ではありません。たとえばインフルエンザなどは西洋医学にとてもよく効くワクチンがありますし、外科的な治療が必要な病気も西洋医学の分野です。どちらか一方というのではなく、その症状や病気に合わせて使い分けるのがよいでしょう。ちなみに、病気かどうかわからない、あるいは検査を受け異常はないといわれたけれど体調がよくない、といったときに漢方の病医院を受診するのは上手な漢方医学の使い方といえます。


Q5.子どもや妊婦でも漢方薬は大丈夫?
病院の処方薬なら大丈夫。
漢方薬はその人の体質や体の状態に合わせて処方されるので、子どもでも妊婦でも比較的安心。ただし、これはあくまできちんと診断したうえで処方された場合。市販の漢方薬を自己診断で使うのは避けたほうが無難でしょう。


Q6.同じ症状の友達に漢方薬を分けてあげてもいい?
漢方薬はオーダーメードと覚えてください。
漢方には「この病気にはこの薬」といった考えがなく、その人の体質や症状に合わせて漢方薬を使います。このため同じ症状でも、使う薬が違うことも多いのです。ほかの人にあげたり、ほかの人からもらったりは禁物です。


Q7.病院に通院中。漢方薬を一緒に飲んでも大丈夫?
医師に相談してみましょう。
多くは併用しても大丈夫ですが、なかには飲み合わせが悪く、どちらかの薬の作用を消してしまったり、逆に強くしすぎる可能性もあります。併用するときは医師に相談してみましょう。


Q8.どのくらい飲み続ければ漢方薬って効くの?
あっという間に効くことも、長くかかることもあります。
たとえば風邪などの場合は、飲んですぐに効いてくることがほとんど。しかし慢性的な症状などで体質改善を目的とする場合は長く飲み続ける必要があることもあります。「目安は約2週間」と覚えてください。長く続けなければならない漢方薬でも、多くはこの間に何らかの変化が見られるもの。もしこの期間に何の変化もなければ、その漢方薬が合っていないのかもしれませんので、医師や薬剤師に相談してみてください。


Q9.症状がなくなったら、もう飲まなくてもいい?
もちろん飲む必要はありません。
風邪や下痢、腹痛といった症状なら、西洋薬と同じように治ったら飲むのをやめましょう。実際、こういった場合は数日でおさまるのが一般的です。長い間症状に悩んでいたり慢性疾患の場合は長期に服用する必要があります。やめる時期については医師と相談してください。


Q10.漢方でよく聞く「証(しょう)」って何?
もともとの体質タイプといったものです。
漢方というとよく「虚証」「実証」といった言葉を目にすると思います。これは、もともとその人が持っている体質タイプといったもの。たとえば筋肉質で活動的な人は「実証」、やせぎみで胃腸が弱い人は「虚証」といえるでしょう。ただ、これは一度わかれば一生同じ、というものではありません。特に病気になった場合は、ふだんは実証の人でも虚証の症状が出ることもありますし、その逆もあります。ふだんの体質タイプを知っていることもよいことですが、そのときどきの症状に合わせて、医師や薬剤師とよく相談することが何より大切です。


PMS(月経前症候群)  福岡
2008年11月30日 (日) | 編集 |
PMSには体と心、両面の対策を

月経前の体と心におこる不快な症状がPMS(月経前症候群)
自分の症状の傾向とあらわれる時期を把握して、上手にコントロールしよう



なぜPMSがおこるの?

 PMSとはPremenstrual Syndromeの略で、月経前におこる体と心の不快な症状のこと。日本語では「月経前症候群」といいます。体温が高くなる排卵期から月経までの黄体期(約7~10日間)にみられ、毎月くり返し、月経が始まると症状が消える、または軽くなっていくのが特徴です。おなかの痛みや下痢、便秘など腹部の症状が最も多く、ささいなことでイライラしたりカッとなる、ひどく落ち込むなどの精神症状もよくみられます。

 なぜこのように、体と心の両面に、さまざまな症状がおこるのでしょうか。原因はまだ明らかではありませんが、黄体ホルモンの増減や神経伝達物質セロトニンの減少、ビタミン・ミネラルの不足などが影響していると考えられています。
 これらの要素に加え、本人の気質、職場や家庭でのストレス、環境の変化、PMSに対する知識・理解の有無なども大きく影響しています。つまりPMSは、生物学的な要素に、精神心理的、社会的な要素が複合的に加わって発症しているといってよいでしょう。

あなたのPMSはどのタイプ?
 

 PMSの症状は、次のように大きく3つに分けることができます。

(1)体の症状
・腹痛、頭痛、腰痛、関節痛などの痛み
・頭が重い、だるい、疲れがとれないなどの倦怠(けんたい)感
・下痢や便秘、吐き気などの消化器症状
・冷え、むくみ、肩こり、乳房の張り、不眠など

(2)精神的な症状
・カッとなる、イライラする
・無気力になる、うつになる
・涙もろくなる、不安になる
・女性でいることがいやになる
・人に会うことがいやになる など

(3)行動面の症状
・集中力がなくなる
・やつあたりしたり、暴力的になる
・無性に食べる、あるいは食べない
・失敗が多くなる、物忘れがひどくなる
・体を動かすのがおっくうになる
・性欲が増す、あるいは減少する など

 自分の症状の傾向と、症状があらわれる時期を自覚していることは大切です。そのためには、基礎体温を記録することが有効です。高温期に上記のような症状があらわれ、3カ月以上くり返したら、PMSの可能性が高いといえます。体調や感情の起伏などもよく観察して記録しましょう。いつごろ、どんな症状があらわれるのかを予測できれば、スケジュールを調整するなど前もって対策をたてることが可能になります。

症状が軽くなる暮らし方

 あなたはどんな症状が多かったですか? 体の症状が多い人は、食生活が乱れていたり、運動不足だったりすることが多いので、バランスのよい食事と適度の運動をこころがけ、体を冷やさないように気をつけましょう。

 精神的な症状が多い人は、性格が几帳面で何事も完ぺきを目指してしまいがちなタイプかも。すべて完ぺきにこなそうとせず、ときには肩の力を抜くことも大切です。リラックスタイムを十分とるようにするとよいでしょう

 行動面の症状が多い人は、忙しくてストレスがたまっていないか、スケジュールを見直してみましょう。大切なことは後回しにしたり、周囲の人にひとこと伝えて理解を求めるのもよいでしょう。

 ただし、症状の程度が重い場合は、婦人科を受診してください。治療には低用量ピルや漢方薬、精神安定剤や抗不安薬、黄体ホルモン剤、ビタミン剤などが使われ、必要に応じてカウンセリングなどが行われます。精神的症状が重い人は精神科や心療内科でもみてくれます。

 このほか、日ごろのちょっとした工夫でPMSの症状を予防したり軽くすることができます。PMSに限らず健康な生活に役立つ内容ですので、ぜひ実践してみてください。

(1)食事はバランスよく、PMSの症状を和らげる栄養素を積極的にとる
・栄養バランスよく食べる(主食、主菜、副菜をそろえる)
・一度に食べすぎず、できれば少量を数回に分けて食べる。主食は玄米、分づき米など精製しない穀類を(血糖値の急上昇や急降下をおこさない)
・良質のたんぱく質(大豆など)や良質の油脂(月見草オイルなど)をとり、塩分を減らす
・ビタミンB6、ビタミンE、カルシウム、マグネシウム、食物繊維、イソフラボンなどをとる(緑黄色野菜、大豆製品、海藻類などを多めに)
・カフェイン、砂糖、アルコールをとりすぎない

(2)適度な運動を習慣に
 適度な有酸素運動は血流を促し、筋肉の緊張をとる、むくみを解消する、高血糖・低血糖を防ぐ、ストレスを解消するなどの効果が

(3)リラックスする時間をもち、睡眠・休養を十分に
・好きな音楽やハーブティーを楽しむ
・心を鎮める効果がある腹式呼吸、ヨガ、座禅、気功などもよい
・ぬるめのお風呂にゆっくりつかり、手足をよくマッサージするとよく眠れる



インフルエンザワクチン  福岡
2008年11月30日 (日) | 編集 |

インフルエンザ感染のピークが、

昨シーズンを上回ったようです。


早めのインフルエンザワクチン接種をおすすめいたします。

当院にはまだ、ワクチンの在庫がありますので、ワクチン接種ができます。

日曜も診療を行なっておりますので、日曜の接種もできます。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090127-00000000-cbn-soci



インフル発生、昨シーズンのピーク上回る

1月27日12時5分配信 医療介護CBニュース


インフル発生、昨シーズンのピーク上回る

インフル発生、昨シーズンのピーク上回る



 今年第3週(1月12-18日)のインフルエンザ患者報告数が、昨シーズンのピーク時を上回る水準に達したことが分かった。国立感染症研究所感染症情報センターによると、全国約5000か所ある定点医療機関から報告があった第3週の患者数は9万9637人。定点当たり報告数は20.84で、今シーズンで最高だった前週の11.94を大幅に上回った。昨シーズンの定点当たり報告数の最高値は昨年第5週の17.62だったが、今シーズンは2週間ほど早くこれを上回っている。

 都道府県別の定点当たり報告数は、沖縄65.3、宮崎36.3、岡山31.8、愛媛27.9、大分27.9、滋賀26.7、長崎26.1、奈良25.7、広島25.7、愛知25.2の順に多かった。同センターでは、「昨年末は、主に北海道と本州で流行の波が見られたが、今年に入り、西日本地域を中心に流行が拡大している」としている。

 今シーズンが始まった昨年第36週から今年第3週までに定点医療機関から報告された累積患者数は26万6014人で、定点当たりだと56.42。
 年齢別では、5-9歳26.9%、0-4歳23.6%、10-14歳12.9%、30-39歳10.6%、20-29歳10.2%の順に多い=グラフ参照=。

 今シーズンのインフルエンザウイルス分離報告数は、43都道府県から1031件あり、その内訳はA-H1N1型(Aソ連型)が459件(44.5%)、A-H3N2型(A香港型)が421件(40.8%)、B型が151件(14.6%)。ただ、今シーズンの流行が始まった昨年第49週以降では、A-H1N1型が53.2%を占めている。



最終更新:1月27日12時15分



統合失調症(旧 精神分裂病)  福岡
2008年11月30日 (日) | 編集 |
どんな病気か

・脳などの神経系に生じる慢性の病気
 統合失調症は、さまざまな刺激を伝えあう脳をはじめとした神経系が障害される慢性の疾患です。詳細は不明な部分もあるものの、ドーパミン系やセロトニン系といった、緊張―リラックスを司る神経系や、意欲やその持続に関連する系列、情報処理・認知に関する何らかの系列にトラブルが起きているといわれています。
・およそ100人にひとりの割合でかかっている人がいる
 世界各国で行われたさまざまな調査により、統合失調症の出現頻度は地域や文化による差があまりなく、およそ100人にひとりは、かかった体験をもっていることがわかりました。これは、統合失調症が奇病の類(たぐい)ではなく、誰しもが体験しうるような病気であるということです。



症状の現れ方

・陽性症状(ようせいしょうじょう)は安心感や安全保障感を著しく損なう
 急性期に生じる患者さんの感覚は「眠れなくなり、とくに音や気配に非常に敏感になり、まわりが不気味に変化したような気分になり、リラックスできず、頭のなかが騒がしく、やがて大きな疲労感を残す」あるいは、「自分のことが周囲の人に筒抜(つつぬ)けになり、常に人から見張られていて、悪口をいわれ非難中傷されている」というような体験のようです。
 誰も何も言っていないはずなのに、現実に「声」として悪口や命令などが聞こえてしまう幻聴(げんちょう)や、客観的に見ると不合理であっても本人にとっては確信的で、そのために行動が左右されてしまう妄想(もうそう)といった症状が代表的です。
 これらの症状を陽性症状と呼びます。陽性症状は、安心感や安全保障感を著しく損ない、一度症状が現れるとそこからの回復過程は緩やかで、十分な時間を必要とします。
・陰性症状(いんせいしょうじょう)は自信や自己効力感を奪う
 一方、根気や集中力が続かない、意欲がわかない、喜怒哀楽(きどあいらく)がはっきりしない、横になって過ごすことが多いなどの状態として現れるものがあります。「一見、元気にみえるのに、なぜか仕事や家事が続かない」といわれるような状態です。
 込み入った話をまとめてすることが苦手になったり、会話を快活に続けることに困難を感じたり、考えがまとまらなかったり、話が飛びやすくなったりして、しばしば、自分でいろいろなことを決めて生活を展開していくことが大変難しく感じられます。
 これらの症状を陰性症状と呼びます。陰性症状は、なかなか症状として認知されづらく、怠けや努力不足とみられる場合があります。陰性症状を「症状」と理解して対応しなかった場合は、生活上のさまざまな失敗や挫折を招くことが多く、生活をしていく自信や「自分はやれている」といった自己効力感を損ないやすくなります。これが、リハビリテーションをするうえで要点となるところです。



治療の方法

・薬物療法の進歩は目覚しい
 統合失調症の症状が、ドーパミン系やセロトニン系といった神経系で作用している神経伝達物質のアンバランスと関連が深いことが認められて以来、多くの治療薬が開発されてきました。とくに近年、非定型抗精神病薬(ひていけいこうせいしんびょうやく)と呼ばれる治療薬が開発され(セロクエル、ジプレキサ、ルーランなど)、より好ましい成果をあげつつあります。
 この薬の特徴は、陽性症状に効果があるばかりでなく陰性症状にも効果があるといわれていることと、錐体外路(すいたいがいろ)症状と呼ばれる、手の震えや体のこわばりといった生活に支障を起こしやすい副作用が少ないことです。
 また、使用方法として、原則として、1種類の薬で処方し、同じような効き目の何種類もの薬を重ねて飲むような方法はとらないこと、「適用量」があり、多量の処方は、副作用ばかりが増えて効果が増えるわけではなく、意味がないことが明らかにされています。
 日本ではかつて多種類の薬物を大量に処方する習慣がありました。非定型抗精神病薬は、このような処方の方法論にも影響を与えています。
・地域のなかで普通に暮らすことがリハビリテーションの目標である
 統合失調症にかかると、陽性症状や認知障害のため、「本人が病気であることを理解するのが難しい」といわれてきましたが、それは偏見です。適切な方法でていねいに伝えれば、病気の療養に必要な情報を患者さんに与えることはできます。
 知ることや、病気への対処を学ぶことにより、そして病気を抱えながら生活する練習をすることにより、人は病気からの回復に進んで取り組めるようになります。病気について本人や家族が理解することの最大のメリットは、再発に対して適切に対処することが可能になることです。緊張―リラックスを司る神経の系列の障害であるので、対人関係や不意の出来事といった生活上の事柄が再発を招くことがあります。しかし、事前に苦手なことを知っていることで、ある程度ストレスへの対処が可能になります。
 対処や生活の練習は、症状の特徴として、「1を知って10を知る」というようにはなりません。生活の現場での具体的な工夫こそが意味をもちます。したがって、延々と入院しているよりは、生活を始めて、その課題について専門家も交えて検討していくのがよいでしょう。
 近年、日本でも「地域中心の精神医療」ということがいわれていますが、統合失調症の場合、生活の場で専門家と本人や家族が出会って、よりよい工夫を考える機会をつくることのメリットは、はかり知れません。
 また、症状はしばしば慢性的に残存します。どうしても苦手なことは「障害」と考え、専門家のサポートを受けながら生活を維持することも必要です。就労や住居確保といった側面では、専門家のサポートを受けながらの課題実現が、大変理にかなっています。



病気の予後について

・長期予後では50%以上の人が回復したり軽度の障害のみで済んでいる
 以前から「統合失調症は予後不良である」とか、「人格が荒廃(こうはい)することがある」などといわれてきましたが、研究の成果は必ずしもそれを示していません。
 チオンピ博士が1976年に行った30年の長期予後調査では、「回復」と「軽度」の障害の状態と判断された人が併せて49 %にのぼっています。別の調査では、初回入院のあと5年間安定した生活を続けられた人の場合、68%がこの予後良好群に入るとの結果もあります。
 さらに、適切な薬物療法とリハビリテーションが行われた場合は、回復の度合いはさらに良好です。ハーディング博士が1987年に実施した30年長期予後調査によれば、適切な薬物療法とリハビリテーションの組み合わせで40%の人が過去1年間に就労経験をもち、68%の人でほとんどの症状が消失し、73%の人が充実した生活を送っていると答えました。
 病(やまい)は時として、自尊心や生活に対する興味をも失わせてしまいます。病を抱えながらも生活を維持していくことを大切に考え、専門家が適切な関わりを続けることで、病とともに有意義な生活を送れる状態に達することができるといえます。



うつ病  福岡
2008年11月30日 (日) | 編集 |

若い人に軽症うつ増加中



豊かな時代に育ってきた世代はストレスに弱い
誰でもかかりやすい“心のかぜ”、がんばり屋でなくても危ない



「がんばり屋さん」ではない人のうつが増えている


 20~30歳代で、心の健康が不調に陥っている可能性が高い人は、ほぼ6人に1人――。この数字をあなたはどう感じるでしょうか。6人に1人といえば、あなたの職場の同僚や友人の中に1人くらいはいるほどの割合、といってもよいでしょう。体力も気力も元気一杯のはずの若い世代の問題として、とても気になる数字です。

 この数字を公表したのは内閣府。今年の春先に行った意識調査で、「心の健康を“崩されている”可能性が高い」と判定された人の割合が、20~30歳代で16%に上ったのです。このような心の健康問題で、このところ関心が高まっているのは「うつ病」。とくに医学的には「うつ病」とは診断されないものの、心の不調感に悩まされる「軽症うつ」が若い世代に増えていることを指摘する専門医もいます。

 「うつ病」といえばかつては、きちょうめんで責任感が強く、問題を一人で抱えてがんばるような性格の人がかかりやすい、といわれてきました。ところが若い世代で増えているという「軽症うつ」では、必ずしもそのパターンが当てはまりません。とり立ててきちょうめんでもなければ、がんばり屋さんでもない、責任感も人並み、といった人で目立つのです。
 つまり、誰もが陥る可能性のある症状であり、いわば“心のかぜ”のようなものともいえるでしょう。それが今の若い世代に目立つのは、その世代が子どものころから身の回りのことでは何不自由なく育ってきたため、ストレスに耐える耐性が弱いからではないか、という見方があります。




こんな変化は「うつ病」のサインかも

 「うつ病」でも「軽症うつ」でも、早めに気づいて適切な治療をしないと、こじらせてしまいます。最悪の場合は自殺の恐れがありますから、たとえ軽症でも甘く考えてはいけません。次のような自覚症状があったら、早めに精神科か心療内科に受診しましょう。

●「うつ病」が疑われる自覚症状



<精神的な症状>気分が沈んで何もする気がしない/やる気がわかない・興味が出ない・人に会いたくない/決断力や集中力が衰え、仕事が遅れたりする/不安・イライラ・自責感が強まった/酒量が増えた
<身体的な症状>眠れない・早朝に目が覚めてしまう/(とくに午前中)疲れ・だるさを感じる/胃に不快感がある・食欲がない・体重が減った/頭重感・頭痛がある/性欲がなくなった

 また、本人は気づいていなくても周囲の人が気づくことがあります。例えば職場の同僚にこんな変化が見られたら、受診をすすめる必要があります。

●周囲が気づく「うつ病」のサイン



自分の評価をひどく気にする/ミスやトラブルが増えた/遅刻・早退・欠勤が増えた/身だしなみに気をつかわなくなった/「嫌になった」「つらい」などともらすようになった/口数が減り、付き合いが悪くなった/打ち合わせの話が通じない/イライラして怒りっぽくなった/外出を嫌がる

ストレスはその日のうちに解消を

 「うつ病」や「軽症うつ」に陥らないためには、何よりもストレス対策が重要。過度のストレスにさらされ続けて心が疲れ切ってしまう前に、手を打ちましょう。その際、「ストレスは休日にまとめて解消」と考えずに、「その日のストレスはその日のうちに解消」と考えたほうが賢明。ストレスも軽いうちなら解消法も簡単だからです。

 といっても特別なことをする必要はありません。心の「疲れ」には「休養」と、十分な「睡眠」が重要です。それと日々の「食事」をきちんととることや、定期的に「運動」することもストレス解消に役立ちます。ちなみに、先の内閣府調査では多い順に次のようなストレス解消法が挙がっていました。
 (1)人と話をする、(2)テレビや映画を観たり、ラジオを聴いたりする、(3)買い物をする、(4)寝る、(5)食べる など。





パニック障害  福岡
2008年11月30日 (日) | 編集 |

パニック障害とは


 パニック障害は、ある日突然、めまい、心悸亢進、呼吸困難といった自律神経の嵐のような症状とともに激しい不安が発作的に起こる病気です。医師の診断を受けても身体的にはどこも異常なところは発見されません。ですから、従来は、専門医からは不安神経症とかうつ病と診断されることが多く、一般医からは自律神経失調症、心身症、心臓神経症、過呼吸症候群、心室性頻脈、狭心症、メニエ-ル症候群、過敏性大腸炎、と診断されていることが多い状態です。

 1960年頃、米国のクラインという精神科医が、当時「不安・恐怖反応」と診断していた一群の患者にイミプラミンといううつ病の薬を投与したところ、10人中10人ともいわゆるパニック発作が消えてしまったのを観察しました。これが研究の出発点となり、1980年に米国精神医学会の分類で「パニック障害」という病気としての概念が公にされました。ですから、パニック障害というのはある種の薬が著名に効果を現したことから他の病気から区別された病気です。

 パニック障害は100人に1人ぐらいの割合で起こる病気です。欧米諸国では男性1人に対し女性が2人以上の割合で発症するといわれていますが、日本では男女ほぼ同じくらいの割合で発症しています。発症年齢は男性では25歳から30歳位にピ-クがあり、女性では35歳前後の発病が最も多くみられています。

 では、次にパニック障害の事例を紹介しましょう。




プラットホ-ムで突然激しいめまいに襲われたAさん
(32歳サラリ-マン)

 Aさんは会社の帰途、お茶の水で快速に乗り換えるため降りて雑踏の中で立っていました。周囲の景色や状況はいつもの帰宅時と全く変わりません。ところが、「アッ」と思っているうちに、急に頭が熱くなり脳の血管がドクンと音をたてたように感じた次の瞬間ファ-としためまいが起こり、これはなんだ「どうしようどうしよう」と頭が考えている間もなく、なんともいえない不安感で胸がいっぱいになりました。その時には既に心臓は激しく鼓動し、手足は震え、額には汗が出始めていました。そして、死の恐怖が胸いっぱいに迫りもう立っていることが出来ませんでした。不安と恐怖の坩堝にいる間に誰がいつ呼んでくらたかわからず救急車に乗っていました。救急車の中でああ自分はまだ生きているのだなとおぼろげに考えていました。病院に着いた頃には周囲の状況もはっきりしてきており、医者の質問にも答えることが出来ました。すぐ、心電図、脳CTの検査を受けましたがどこも異常がないということで深夜に迎えに来た妻とともに家に帰されました。

 Aさんはこの様な発作があった後、1週間に2~3回同じ様な発作に襲われ、そのつど病院に運ばれました。発作の起きる場所は家であったり、会社であったり、時場所を選びません。発作が余りたびかさなるので、ついに会社を休んで精密検査を受けることになりました。結局何も異常は見つからず、精神安定剤をもらって退院しました。それからというものは、Aさんはお茶の水を通過して、四谷までいって快速に乗り換えました。発作を起こしたお茶の水のプラットホ-ムに立つと気分が悪くなるからです。また、電車が込み合ってくるとまたあの発作が起きたらどうしようと心配が特に強くなります。この発作の不安は家にいても会社にいても常に頭から離れません。



パニック発作の症状

心臓がドキドキする
汗をかく
身体や手足の震え
呼吸が早くなる、息苦しい
息が詰まる
胸の痛みまたは不快感
吐き気、腹部のいやな感じ
めまい、頭が軽くなる、ふらつき
非現実感、自分が自分でない感じ
常軌を逸する、狂うという心配
死ぬのではないかと恐れる
しびれやうずき感

寒気または、ほてり



  上にあげた症状はいろいろな言葉で表現されます。

心悸亢進:「体全体がドキンドキンといっている」「心臓をギュ-と掴まれたようだ」「喉から心臓が飛び出しそうな感じ」
呼吸困難:「空気が薄い感じ」「息の吸い方はき方がわからない」「喉がえずく(ウッウッと息を出すこと)」「閉じこめられてしまった感じ」
めまい:「頭から血が抜けていく感じ」「頭の血管がプツンした感じ」「頭を後ろに引っ張られるよう」
腹部不快感:「胃をギュ-と掴まれて引っ張りあげられる」「おなかがフニュフニャして変な感じ」

非現実感:「雲の上を歩いている」「頭に霞がかかっている」「ベ-ルをかぶっている」「自分が自分でない感じ」「自分をもう一人の自分が外からみている」



 ここにあげた発作症状にともない常にある症状は激しい不安感です。この不安は、「どうしようも出来ない」「いても立ってもおられない」「身の置き所がない」「走り出したくなる」「大声で叫びたい」といったように表現されます。身体症状による二次的な不安もありますが、中心症状となる不安は、心の底からわき起こってくる不安そのものです。




  パニック発作の出現の仕方


 パニック発作はある一定の時間に限り激しい恐怖感や不安感とともに上にあげた症状が4つ以上ほぼ同時に突然出現し、10分以内にピ-クに達します。パニック発作はその激しさが最高潮に達した後は30分以内に症状が消え去ることが多いようです。しかし、一部の患者では半日以上も症状が持続することがあります。

 パニック発作が始めて起きてから次の発作が起きるまでの時間は様々です。多くの人では、1週間以内に第2回目の発作が起きます。そして、発作は起き始めると次々に連発する事が多いようです。パニック発作の頻度は、著者の患者140名の統計研究では、発症時には週に3~7回の人が最も多く、診察時には日に1回以上という人が最多になります。

 パニック発作ではふつう4つ以上の症状が同時に出ます。著者の患者140名の統計では、発病時の発作症状数は6つであったという患者が最も多く、初診時には9つの発作症状を持つ人が最も多くなっています。中には症状数が1~3だけの患者もいます。これは小発作といいます。小発作は、病気の程度の軽い人、不充分な治療を受けている人、激しい時期が過ぎた経過の長い患者でみられます。私のクリニックの最近の調査では、発作症状数が多い程重症で病気が長引く可能性が強いことがわかりました。




  パニック障害にみられるパニック発作の特徴


 パニック障害のパニック発作は誘因なく突然はじまるのが特徴です。過度の緊張のあまり上がってしまった状態とか、たいへん恐ろしい場面でパニック発作が出現することは納得できます。ところが、パニック障害のパニック発作はどうしてこんな所で発作が起こるのかと本人にも周囲の人にも全く理解できないのがこの病気の所以です。まさに青天の霹靂です。しかし、数は少ないですが、なかにはあるきまった一定の場所でしかパニック発作を起こさない人もいます。例えば、車を運転中だけとか、電車に乗ったときだけしか発作はおきません。しかし、このような人でも、自宅でくつろいでいる時に発作ほど激しくない症状で不意に気分が悪くなることがそれまでにあったということがしばしば聞かれます。

 パニック発作では様々な身体症状が出現しますが、発作症状を説明できる臨床検査所見がみつかりません。心電図、心エコ-検査、心臓カテ-テル検査、胸部X線検査、脳波、CT,MRI画像検査、胃腸の透視検査、血液-尿検査などすべての検査で異常は認められません。ただし、心電図検査でときに僧坊弁虚脱症の診断を受けることはあります。




  パニック発作の治療


 始めに述べましたようにパニック発作はイミプラミンという三環系抗うつ薬が効きます。この薬は効果を発揮するのに時間がかかり、口渇、便秘、眠気などの副作用が出易いので、最近はアルプラゾラム、ロラレパム、クロナゼパムといったベンゾジアゼピン系抗不安薬がまず用いられることが多くなっています。これらの薬物療法とともに、認知・行動療法も発作を減ずる効果が明らかに認められます。



   予期不安


 パニック発作がひとたび起こるとそれは生命の危機をひしひしと感じさせるものであるので、発作に対する恐怖感は計り知れないほど強い。それは不意に突然起こることが多いので、またいつあの恐ろしい発作が起こるのではないかと常に心の底に不安感を持ち続けます。不安は対象が明かではない恐怖であると言われていますが、パニック障害の予期不安の内容をもう少し具体的に突き詰めて行きますと次のような恐怖であると考えられます。




発作症状そのもの
発作により病気になるのではないかと恐れる
発作により死んでしまうのではないかと思う

発作により気を失ってしまうのではないかと思う
発作により気が狂ってしまうのではないかと思う
発作により事故を起こすかも知れないと思う
発作を起こしても助けてくれる人がいないことを心配する
発作を起こした場所からすぐさま逃げ出せないことを恐れる
発作により人前で自分が取り乱してしまうことを恐れる
発作により人前で倒れたり吐いたり失禁したりすることを恐れる

発作を起こしてた人に迷惑をかけるのではないかと心配する




 パニック障害では必ず予期不安があります。この予期不安のためにリラックスした気分になれず、行動は知らぬ間に防衛的になり、行動空間が狭められていきます。パニック障害のより現実化行動化した状態が広場恐怖です。

 



  予期不安の治療


 イミプラミンは予期不安に直接効くことはありません。但し、この薬で発作が消失することにより時間とともに予期不安は軽快して行きます。予期不安に直接高かがあるのは前述したベンゾジアゼピン系抗不安薬です。もちろん、認知・行動療法も予期不安を現弱する重要な治療手段です。





外出先で発作を起こしてからPTAの会合に行けないBさん
(38歳、主婦)

 2年前のことです。Bさんは、ス-パ-へ入った瞬間、脈が欠けるのを感じましたが、そのまま買い物を続け済ませました。1週間分の食料品を買い込んで人でごった返すレジの行列に並んで待っていました。すると、急に胸のあたりが熱くなってきて激しい動悸が始まりました。この動悸は1分もしないうちに最高潮に達しもうこのまま心臓が止まるのだと思いました。息づかいは荒く、全身冷や汗で、手足はブルブル震え、下半身の力が抜けてしまいました。丁度、そこに居合わせた近所の奥さんがス-パ-の休憩室へ連れて行ってくれました。ベットで30分も休んでいたら気分は楽になったので、そのまま家へ帰りました。それから、ス-パ-のレジでは決まって気分が悪くなり、そこへいくだけでイライラしたりドキドキしたりします。結局、この1年間はス-パ-へは主人が代わりに買い物に行きます。一番困るのが学校へいけないことです。中学校と小学校の子供がいますが、もう長いこと懇談会に行っていません。人様の前で発作が起きたらどんな恥ずかしく迷惑をかけるかと思っただけで出席できません。元気なときは役員をして飛び回っていたのに、自分でも情けなく思います。子供のためにというより自分のために頑張ろうと思いますが、突然の不安や動悸には勝てません。

 Bさんのようにパニック発作が出現してからそれをがまた起こることを恐れ、外出ができなくなったり一人で乗り物に乗れないような状態を広場恐怖と呼びます。




  広場恐怖の出現


 広場恐怖とは、パニック発作が起こることを恐れ、助けが求められない場所やすぐ逃げ出すことのできない場所にいることを非常に不快に感じたりまたはその様な場所を避ける状態をいいます。パニック発作を起こした患者の約4分の3は多かれ少なかれ広場恐怖を示します。具体的には、新幹線、航空機や地下鉄などの公共交通機関、トンネル、エレベ-タ-、橋などの狭い場所、倉庫や窓のない部屋といった閉鎖空間、美容院、歯科医、会議、行列に並ぶといった束縛された状態などがあり、高速道路、特に渋滞を恐れる人が目立ちます。また、自宅から遠く離れたり、家で一人で留守番できない人もよくみられます。

 広場恐怖の対象は、発作をよく起こす場所はもちろん、もしこのような場面で発作が起きたら大変だと想像することによってどんどん広がります。ついには家から一歩も外にでられない人や、常に誰かを身近においておかないとおられない重症例があります。予期不安の症状の強さは次のような3段階に区別されています。




軽症:外出には多少不安を感じどうしても        必要な所だけに行く

中等症:一人で外出できないことが多く、

行動が制限されている


重症:ほぼ完全に家に縛られているか、

付添いなしで外出できない



   広場恐怖の治療


 広場恐怖の治療の基本はまずパニック発作を完全に消失させることです。小発作でも発作があるうちは広場恐怖がよくなることはまずありません。約半数の人は発作が消失するとともに自然に広場恐怖はなくなって行きます。広場恐怖に直接作用する薬はイミプラミンですが、効果の出方は目立ちません。広く一般には認められていませんが、著者自身はスルピリドという別のタイプの抗うつ薬が効果を持つと考えています。頑固な広場恐怖の治療は、行動療法が最も効果的です。






パニック障害  福岡
2008年11月30日 (日) | 編集 |

前回のエントリーの続きです。




その後のAさんの経過(事例1の続き)

 Aさんはその後内科で精神安定剤をもらいながら何とか会社に通っていました。しかし、薬を飲んでいても、はじめの発作ほどは激しくないのですが、朝の出勤時間になると心臓がドキンと打つのを意識したり、それと同時に額にうっすら汗をかきました。Aさんは毎日会社に出勤していましたが、以前のようにいきいきとした感じはありません。やっとの思いで会社にいっているという状態です。今までてきぱきと仕事を片づけていたAさんの様子がいつもと違うことに会社の同僚も気づき始めました。あれほどの巨人ファンのAさんが、いま優勝するかどうかのデットヒ-トを展開している巨人軍の話を全くしません。また、営業会議に出ても、自分から発言することは全くなくなってしまいました。Aさん自身も人生が無味乾燥したものと思えるようになってしまいしました。


  うつ病の併発


 Aさんはうつ状態に陥っています。パニック障害で発作の程度が軽くなってもなお発作が頻発していると、常に予期不安がある状態が続き、自分の病気以外には周囲のことに全く関心がなくなり意欲がどんどん減退して行きます。この様な状態は「意気消沈うつ病」と呼ばれています。このうつ病は本人にも家族にもはっきりと気づかれることなくじわじわと忍び寄るように起こってきます。ですから専門医でも時に見過ごすことがあります。この状態自体を本人は強く苦悩しませんし、周囲にとっても明かな支障を来すことがありませんが、貴重な人生のある時期を浪費することになります。この様なうつ状態は軽い抗うつ薬で早急に回復することが多いようです。

 この様なうつ状態とは異なって、パニック発作が消失する前後に、または、パニック発作に先立ち強い抑うつ気分を主症状とするうつ病が現れることもあります。これは本格的なうつ病で充分な治療を必要とします。

 パニック障害患者の約半数は、これら「うつ状態」や「うつ病」を示します。

 次にあげる症状が4つ以上がかなり持続的に認められれば「うつ病」が強く疑われます。

ほとんど1日中気分が落ち込んでいる
何に対しても興味も喜びも持てない
食欲がない
3日以上続く不眠
頭の回転が鈍い
理由もなくいらいらする
疲れ易く活力が出ない
やる気が起こらない
些細なことに申し訳ないと悩む
自分は価値のない劣等な人間と思う
根気がない
簡単なことが決断できない
特に朝方に憂うつ
いつもより2時間早く目覚める
生きていても仕方がないと思う



   うつ病の治療


 「意気消沈うつ病」の治療はまず発作を完全に消失させ予期不安をなくすことです。そして、患者の興味をそそるような刺激を与えることです。薬物としては、マプロチリンのような副作用の比較的軽い抗うつ薬を服用することにより多くは速やかに消失します。

 本格的な「うつ病」の治療にまず必要なのは休養です。休養は身体を休めることではなく心を休めることです。すなわち、気を使わないことです。そして、イミプラミンやクロミプラミンといった三環系抗うつ薬で本格的に腰を据えて治療することです。多くのうつ病は3ヶ月以内に軽快に向かいます。

   



    パニック障害の原因



ストレス学説 パニック障害発症前1年間のライフイベントを調査した研究があります。ある研究ではパニック障害患者では明らかに発症前のライフイベントが多くストレスが発症に関係していると結論づけています。しかし、別の研究では、パニック障害患者にはライフイベントが発症前特別に多いことはなく、パニック障害患者はライフイベントをよりストレスフルに感じるというものでした。私が診た500余名の患者でも明らかにストレスが関与して発症の引き金になったと思われる人は1割前後です。しかし、死に関係するような強烈なストレスは大いにパニック障害の発症と関係があると考えられます。

環境因学説 著者のクリニックのパニック障害患者175人についての調査では15歳以前に親と離別した人は17.5%でした。諸外国の研究によっても小さい頃に親と死別または生別した人がパニック障害では多いことが報告されています。また、最近の私達の研究では、親からひどい仕打ちを受けた人がパニック障害では多いという結果が得られています。しかし、相対的にこの様な傾向があるということで、即座にパニック障害の原因がこの様な環境に起因していると結論づけることはできません。

遺伝学説 著者のパニック障害患者287名中22%に親、同胞、または子供の中にパニック障害の患者がみつかりました。ですから、パニック障害はメンデルの法則に従って必ず遺伝する病気ではありませんが、パニック障害を発病し易い体質というものは遺伝するかもしれません。

パニック発作誘発物質 炭酸ガス:パニック障害患者の7~8割は炭酸ガスを吸うとパニック発作を起こします。この様な患者は炭酸ガスに対して先天的に敏感であると考える学者がいます。乳酸ソ-ダ:これは疲労したときに筋肉に貯まる老廃物質です。この物質を大量に注射するとパニック障害患者だけにパニック発作を起こすことが出来ます。カフェイン:普通のコ-ヒ-約5杯分のカフェインが体内に吸収されると多くの患者では発作が起きます。そのほかの誘発物質:喘息の薬として使用される気管支拡張剤、経口避妊薬など。



 パニック障害の原因は現在のところ明らかにされていません。パニック障害という病気自体がいろいろな原因による病気の集まりである可能性もあり、パニック障害の原因究明は将来の研究により明らかにされるでしょう。

  



    患者・家族のための10章



1パニック障害は、患者当人には死を決意するほどのつらい病気であるが、決して死を招くような病気ではないことを確認する
2パニック障害は気持ちの持ち方が悪いから起こる病ではない。ましてや、都合が悪いのでわざと起こしている病気でもないことを確認する
3パニック発作が起こってもあわてふためかない。かえって不安が増強するので、静かに慎重に対処する
4パニック障害の治療の根本はまず発作を完全に消失させること
5発作が起きてから薬を飲んでも効果発現時には発作は終わっているので意味がない。発作を起こさないようにきちんと服薬することが肝要
6広場恐怖に対しては、どんどん薬を使い、どんどん行動する
7「併発うつ病」は早期発見、早期治療
8パニック障害は完全にコントロ-ル出来る病気であることを確認する
9パニック障害は頑固な病であるので、勝手な断薬は禁物
10「パニック障害」という診断名を使う専門医に治療を受けること





強迫性障害(強迫神経症)  福岡
2008年11月30日 (日) | 編集 |

OCD(Obsessive Compulsive Disorder)は、かつては強迫神経症と呼ばれていた心の病気です。現在は強迫性障害と呼ばれています。
この病気のおもな症状は、不要な考えが心の中に繰り返し起こる「強迫観念」と、それを打ち消すために行われるさまざまな「強迫行為」です。

患者さん本人も、それが不合理なことだとわかってはいるのですが、繰り返し生じる不安な考えやイメージを打ち消すために、さまざまな行為を行わなくてはなりません。そのために多くの時間やエネルギーを費やし、時には日常生活を行うのにも支障が出てしまいます。

本人もおかしなことだと自覚しているのに強迫観念から逃れられず、強迫行為をやめることができません。また、どんなに繰り返し強迫行為を行っても、不安や不快感を消し去ることができないところに、この病気のつらさがあります。代表的な症状には、手がばい菌などに汚染されていると感じて、何度も手を洗わずにはいられない「洗浄強迫」などがあります。

以前はなかなか治りにくい病気と思われていましたが、近年、こうした症状を抑えるのに有効な薬が開発され、治療法が進歩して、多くの患者さんがつらい症状から解放されるようになってきました。日頃から強いこだわりに悩まされている方や、家族の症状が心配な方は、ぜひ一度、専門医に相談してみることをおすすめします。
~強迫観念と強迫行為
強迫観念とは?=嫌な考えやイメージが繰り返し生じること。
強迫行為とは?=強迫観念を打ち消すために行うさまざまな行為。強迫儀式ともいう。
OCD(Obsessive Compulsive Disorder)は、かつては「強迫神経症」と呼ばれていた心の病気です。現在は「強迫性障害」と呼ばれています。
この病気のおもな症状は、不要な考えが心の中に繰り返し起こる「強迫観念」と、それを打ち消すために行われるさまざまな「強迫行為」です。

患者さん本人も、それが不合理なことだとわかってはいるのですが、繰り返し生じる不安な考えやイメージを打ち消すために、さまざまな行為を行わなくてはなりません。そのために多くの時間やエネルギーを費やし、時には日常生活を行うのにも支障が出てしまいます。

本人もおかしなことだと自覚しているのに強迫観念から逃れられず、強迫行為をやめることができません。また、どんなに繰り返し強迫行為を行っても、不安や不快感を消し去ることができないところに、この病気のつらさがあります。代表的な症状には、手がばい菌などに汚染されていると感じて、何度も手を洗わずにはいられない「洗浄強迫」などがあります。

以前はなかなか治りにくい病気と思われていましたが、近年、こうした症状を抑えるのに有効な薬が開発され、治療法が進歩して、多くの患者さんがつらい症状から解放されるようになってきました。日頃から強いこだわりに悩まされている方や、家族の症状が心配な方は、ぜひ一度、専門医に相談してみることをおすすめします。
~強迫観念と強迫行為
強迫観念とは?=嫌な考えやイメージが繰り返し生じること。
強迫行為とは?=強迫観念を打ち消すために行うさまざまな行為。強迫儀式ともいう。
よく見られる強迫観念と強迫行為
■汚染→洗浄
  • トイレに行った後、手がばい菌などに汚染されていると感じ、何度も手を洗ってしまいます。
  • その汚れが衣服などを介して寝具や壁、床、部屋全体に広がると感じて、トイレに行くたびに服を着替えたり、体や部屋を除菌したり、徹底的に掃除をしなくては気がすまなくなります。
  • 汚染されたと感じる部屋にあったものが他の部屋に移動すると、その部屋も汚染されてしまうと感じるので、掃除しなくてはならないスペースがどんどん広がっていきます。

外に出るだけで汚染されると感じるため、出かけられなくなり、引きこもりになってしまう場合もあります。
■懐疑→確認
  • 家を出るとき、ドアに鍵をかけたかどうか不安になり、何度も戻って確認します。
  • 電気製品を使ったあと、コンセントを抜いたかどうか不安になり、何度も確認します。
  • ストーブの火を消し忘れていないか気にかかり、何度も確認し、火事が起きるのではないかという不安のため家を出られなくなったりします。
  • 運転中にタイヤが盛り上がったものなどにあたると、誰かを轢いたのではないかという不安に襲われ、その場所に戻って車を降り、人がいないかどうか何度も確認します。
  • 本を読むとき、きちんとすべての行を読んでいるかどうか気になり、何度も戻ってしまうので、本を読むことが苦痛になってしまいます。

いずれも一度確認してもまた不安になり、何度も確認行為をしてしまいます。
■順序と左右対称
  • 服の着脱や入浴などを、必ずある順序で行わなくてはいけないと感じ、少しでも間違うと最初からやり直しをするため、ひとつの行為に長時間が費やされます。
  • 敷居をまたぐときに決まった足から踏み出さなければならず、そのために何度もやり直すなど、自然に歩くことができなくなります。
  • 本がすべて「あいうえお」順に並んでいないと気がすまない、必ず左右対称でないといけないなど、ものの配置やものへの接触に強いこだわりがあります。
■その他
  • 4や9など、ある数字が不吉に感じられ、どんな行為もその数字の回数になることを避けて実行しようとします。
  • いつかまた使うのではないかという思い込みから、古新聞、不要になったダイレクトメール、使用済みのティッシュペーパーなど何でもため込み、家の中がそれらのものでいっぱいになってしまいます。
  • 家族を傷つけるのではないかという考えが繰り返し起こり、それを回避するために包丁やナイフなどを遠ざけ、家族とも触れ合うことを避けます。
  • あるイメージや単語、数字、音楽などが頭の中にうずまき、打ち消すことができません。
これらは純粋強迫観念ともいい、具体的な強迫行為がみられない場合もあります。しかし、心の中で数を数えたり、言葉を繰り返すなど、精神的な強迫行為を行っていることがあります。
症状が進行すると?
OCD患者は、自分の強迫観念や強迫行為を人に知られないように隠していることが多いのです。しかし、症状が誰の眼にも隠せないほどになると、家族や友人、同僚などとの人間関係にも悪影響が出ます。家族の場合は巻き込まれて、掃除を強要されるなど強迫行為を手助けしなくてはならなくなることもあります。

スムーズな作業や行動ができなくなるので、学業や仕事にも深刻な影響が出ます。仕事を続けられなくなったり、人間関係を遠ざけて引きこもりのような状態になる場合もあります。
こうした生活全般への影響から、患者の3分の2にうつ症状が見られます。
OCDによる社会機能の妨害
(アメリカ合衆国における700人の患者を対象とした調査による)

頻度(%)活 動
92.1自尊心の低下
66.3職業向上心の低下
64.4配偶者との関係悪化
62.1友人の減少
60.1学業成績の低下
59.8親との関係への悪影響
57.8症状への家族の巻き込み
57.1自殺念慮
51.7子供との関係への悪影響
47.7転職
42.9親しい人間関係の破壊
33.1家族との交流の妨害
26.1家族の仕事の妨害
23.7家庭生活/人間関係の崩壊
22.4一時解雇
18.6アルコールの乱用
13.1その他の薬物の乱用
12.2自殺企図
9.3家族の学業の妨害
よく見られる強迫観念と強迫行為
■汚染→洗浄
  • トイレに行った後、手がばい菌などに汚染されていると感じ、何度も手を洗ってしまいます。
  • その汚れが衣服などを介して寝具や壁、床、部屋全体に広がると感じて、トイレに行くたびに服を着替えたり、体や部屋を除菌したり、徹底的に掃除をしなくては気がすまなくなります。
  • 汚染されたと感じる部屋にあったものが他の部屋に移動すると、その部屋も汚染されてしまうと感じるので、掃除しなくてはならないスペースがどんどん広がっていきます。

外に出るだけで汚染されると感じるため、出かけられなくなり、引きこもりになってしまう場合もあります。
■懐疑→確認
  • 家を出るとき、ドアに鍵をかけたかどうか不安になり、何度も戻って確認します。
  • 電気製品を使ったあと、コンセントを抜いたかどうか不安になり、何度も確認します。
  • ストーブの火を消し忘れていないか気にかかり、何度も確認し、火事が起きるのではないかという不安のため家を出られなくなったりします。
  • 運転中にタイヤが盛り上がったものなどにあたると、誰かを轢いたのではないかという不安に襲われ、その場所に戻って車を降り、人がいないかどうか何度も確認します。
  • 本を読むとき、きちんとすべての行を読んでいるかどうか気になり、何度も戻ってしまうので、本を読むことが苦痛になってしまいます。

いずれも一度確認してもまた不安になり、何度も確認行為をしてしまいます。
■順序と左右対称
  • 服の着脱や入浴などを、必ずある順序で行わなくてはいけないと感じ、少しでも間違うと最初からやり直しをするため、ひとつの行為に長時間が費やされます。
  • 敷居をまたぐときに決まった足から踏み出さなければならず、そのために何度もやり直すなど、自然に歩くことができなくなります。
  • 本がすべて「あいうえお」順に並んでいないと気がすまない、必ず左右対称でないといけないなど、ものの配置やものへの接触に強いこだわりがあります。
■その他
  • 4や9など、ある数字が不吉に感じられ、どんな行為もその数字の回数になることを避けて実行しようとします。
  • いつかまた使うのではないかという思い込みから、古新聞、不要になったダイレクトメール、使用済みのティッシュペーパーなど何でもため込み、家の中がそれらのものでいっぱいになってしまいます。
  • 家族を傷つけるのではないかという考えが繰り返し起こり、それを回避するために包丁やナイフなどを遠ざけ、家族とも触れ合うことを避けます。
  • あるイメージや単語、数字、音楽などが頭の中にうずまき、打ち消すことができません。
これらは純粋強迫観念ともいい、具体的な強迫行為がみられない場合もあります。しかし、心の中で数を数えたり、言葉を繰り返すなど、精神的な強迫行為を行っていることがあります。
症状が進行すると?
OCD患者は、自分の強迫観念や強迫行為を人に知られないように隠していることが多いのです。しかし、症状が誰の眼にも隠せないほどになると、家族や友人、同僚などとの人間関係にも悪影響が出ます。家族の場合は巻き込まれて、掃除を強要されるなど強迫行為を手助けしなくてはならなくなることもあります。

スムーズな作業や行動ができなくなるので、学業や仕事にも深刻な影響が出ます。仕事を続けられなくなったり、人間関係を遠ざけて引きこもりのような状態になる場合もあります。
こうした生活全般への影響から、患者の3分の2にうつ症状が見られます。
OCDによる社会機能の妨害
(アメリカ合衆国における700人の患者を対象とした調査による)

頻度(%)活 動
92.1自尊心の低下
66.3職業向上心の低下
64.4配偶者との関係悪化
62.1友人の減少
60.1学業成績の低下
59.8親との関係への悪影響
57.8症状への家族の巻き込み
57.1自殺念慮
51.7子供との関係への悪影響
47.7転職
42.9親しい人間関係の破壊
33.1家族との交流の妨害
26.1家族の仕事の妨害
23.7家庭生活/人間関係の崩壊
22.4一時解雇
18.6アルコールの乱用
13.1その他の薬物の乱用
12.2自殺企図
9.3家族の学業の妨害




強迫性障害(強迫神経症)  福岡
2008年11月30日 (日) | 編集 |
OCDの患者さんは、自分の心の中に生じる強迫観念や強迫行為が不合理なものだと自覚しているので、症状を恥じて隠そうとする傾向があります。そのため、医師はチェックリストのような質問をして診断します。
OCDかどうかを診断するのに役立つ5つの質問
  1. あなたは何度も手洗いや掃除をしますか?
  2. あなたは何度も確認しますか?
  3. 追い払いたいのに追い払えなくてあなたを悩ませつづけている考えがありますか?
  4. 毎日の活動をやり終えるのに長い時間がかかりますか?
  5. 順序正しいことや左右対称でとらわれていますか?
アメリカ精神医学会による診断基準(DSM-4)には、持続する望ましくない思考、衝動、心象の存在(強迫観念)と、反復性で表面的には意味があるように見える儀式的行為(強迫行為)を実行することが含まれています。強迫行為から喜びが得られず、抵抗が見られること、また、日常生活への妨害が1日1時間以上あることも診断基準になっています。
OCDと混同されやすい心の病気 ―似ているけれど違う病気です―
1.パニック障害(PD:Panic Disorder)
体は病気ではないのに、突然心臓がどきどきし、呼吸困難に陥るなどのパニック発作に襲われる病気。また発作が起こるのではないかという恐れから外出ができなくなるなど、予期不安につきまとわれます。OCD患者の1~2割に合併症があるという報告があります。
2.恐怖症
OCD患者は恐怖症と誤診されることがあります。また、患者の中には、社会恐怖がある人もいます。しかし、恐怖症の人が恐れるのは犬や高い所、エレベーターのような密閉空間など、特定の場所や物であるのに対して、OCD患者の恐れるものは、「汚れ」や「他人を傷つけるかもしれないという衝動」など、抽象的で避けることのできないものであるところが違います。
3.強迫性人格障害(OCPD:Obsessive Compulseve Personal Disorder)
完全主義で、極端に秩序正しさや厳密さを好み、そのために本人や周囲が悩まされる人格障害の人がいます。ただし、それは本人にとっては望ましいことであるところがOCDの場合とは違います。OCDの患者は強迫行為をしても楽しくはなく、それなのにやめると不安になってしまうので困っているのです。OCPDとOCDが合併しているケースは非常にまれです。






強迫性障害(強迫神経症)  福岡
2008年11月30日 (日) | 編集 |

セロトニン仮説
人はなぜOCDになるのでしょう。その原因はまだ正確にはわかっていません。しかし、最近の研究から、OCDは神経伝達物質の一つであるセロトニンの代謝に関係があるということがわかってきました。

セロトニンは神経細胞に蓄えられており、神経細胞から放出されて次の細胞に神経の興奮情報を伝え、また元の神経細胞に戻ります。神経細胞間には、フリーセロトニンといい、自由に活動できるセロトニンが存在しますが、OCDの患者はこのフリーセロトニンの量が少ないといわれています。

現在、OCDに唯一有効な薬は、選択的セロトニン再吸収阻害剤(SSRI)ですが、この薬はセロトニンだけに作用するものです。その他、多くの臨床研究が、OCDはセロトニンがうまく働かないために起こる疾患であるということを示唆しています。
脳の画像研究からわかってきたこと
PETやMRIを使った脳の画像研究から、OCDの発現には、大脳の前前頭葉皮質から基底核視床への回路の機能障害が関係している可能性が示唆されています。

症状が起こっているときには脳の特定の部位の糖代謝が異常に高まったり、血流量が増えることから、OCDは神経回路の機能障害から起こる症候群ととらえることも可能になっています。脳の機能については現在、詳細な仕組みの解明が進んでいますので、今後のさらなる研究が待たれます。
OCDは遺伝する?

OCDの家族研究はこれまで多く行われており、そのうちのいくつかが、OCD患者の一親等に有病率が高いことを報告しています。二卵性双生児よりも一卵性双生児のほうが一致率が高いという報告もあります。しかし、OCDという病気自体がメンデルの法則で遺伝するわけではなく、大脳神経系のはたらきに関係する遺伝子の一致が背景になっていると考えられます。






強迫性障害(強迫神経症)  福岡
2008年11月30日 (日) | 編集 |
OCDの発症年齢は早く、平均して19~20歳です。多くの研究により、成人患者の30~50%は小児期から青年期に症状が始まっていることがわかっています。
世界の有病率調査からわかること
1994年に行われた大規模な国際的疫学研究の結果、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オセアニアの4大陸で、米国、カナダ、プエルトリコ、ドイツ、韓国、ニュージーランドのOCDの有病率がほぼ2%前後であるという結果でした。

ただし、台湾だけが0.7%と低い有病率を示しました。台湾では精神疾患自体の有病率も低いことが知られています。他の調査で、インドの有病率が0.6%であるというものもあります。

このことから、OCDは人種や社会経済状態、教育レベルなどにあまり関係なく、普遍的に起こりうる心の病気だということがわかります。米国で行われた調査を見ると、精神障害のなかで一番多いうつ病の次にOCDが多く、統合失調症よりも多い、ありふれた障害であることがわかります。
米国の調査による有病率
障 害生涯有病率(%)
うつ病5.2
強迫性障害2.5
統合失調症1.6
パニック障害1.4
重度認知障害1.2
神経性無食欲症0.1

(Robinsら 1984 より)

90年代に行われたこうした国際的な調査からは、OCDの診断基準には達していないけれどもOCDの症状を持つグループが、かなりの率でいることもわかってきました。米国のある調査では、19%の人が症状を持っていたということです。日常生活に支障が出るほどではないけれども、不快な強迫観念に悩まされている人は相当多いのです。自覚症状のある人、またはそのような家族がおられる方は、一度専門医に相談してみることをおすすめします。






強迫性障害(強迫神経症)  福岡
2008年11月30日 (日) | 編集 |

OCDは、適切な治療によって治る病気です。症状の程度も現れ方も人によって違うので、自己判断で素人療法を行うのは危険です。まずは、通院しやすい地域にある病院の「精神科」や「精神神経科」を受診しましょう。そして、自分は本当にOCDなのかどうかを、専門医に診断してもらいます。

治療法には、大きく分けて薬物療法行動療法があり、多くの場合、両方が併用されます。どちらの治療も専門医の指導のもと、長期間かけて行ないます。現在、こうした治療で7~8割の方が、日常生活を送るのに支障のないレベルまで治っています。





強迫性障害(強迫神経症)  福岡
2008年11月30日 (日) | 編集 |
OCDの治療には、これまでさまざまな抗うつ薬や抗精神病薬が試されてきました。そのなかで明らかにOCDに対する治療効果が見られたものは、SSRI(Selective Serotonin Reuptake Inhibitor:選択的セロトニン再取り込み阻害剤)です。抗うつ薬のなかでもセロトニン再取り込み阻害作用のないものにはOCDの治療効果がなく、またOCDから起こるうつ病にも治療効果がないことがわかっています。

SSRIは抗うつ薬のひとつで、セロトニン系の神経だけに選択的に働き、神経細胞から放出されたセロトニンが、再び元の神経細胞に取り込まれるのを妨げる作用があります。そのためフリーセロトニンの量が増え、神経の働きがよくなります。その結果、強迫観念と強迫行為の両方を軽減させる効果があります。OCDの治療薬として日本で認可されている薬品は、フルボキサミンパロキセチンです。
長期間の服用が効果を現します
SSRIの服用を始めると、早い人では2~3週間で、症状が軽減するなどの反応が出てきます。しかし、もっと後になって反応が出る人もいます。効果の出る服用量も人によって違いますので、様子を見ながら少しずつ調整していきます。また、SSRIへの反応は、何カ月もかけてだんだん強くなるという経過をたどるのが特徴です。

では、どのぐらいの期間、薬を飲みつづけなければいけないのでしょうか? 人によって違いますが、半年間から1年間の治療中に良好な状態を示していた患者でも、服薬を中断すると再燃する場合が多いので、勝手に中断しないことが大切です。治療効果が上がれば、しだいに服薬量を減らしていきますので、最後まで主治医の指示に従って服薬を続けましょう。
薬の服用中はこんなことに注意しましょう
●軽い副作用
抗うつ薬のなかには、のどの渇きやめまい、便秘などの副作用が強く、長期間続けられないものもありますが、SSRIは安全性が高く、比較的副作用が軽いのが特徴です。この長く飲み続けられるということが、OCDの治癒率を向上させました。

SSRIを服用すると、下のような副作用が出ることがあります。重い副作用はほとんどありませんが、気になるときはすぐに主治医に相談しましょう。特に肝臓病や腎臓病、心臓病などの持病がある人や、高齢の方は副作用が出やすくなりますので注意しましょう。
副作用の種類
吐き気(飲み始めのみ。2週間ぐらいでおさまる)
食欲不振
便秘、下痢
性欲低下
動悸
目がまぶしい
●他の薬との飲み合わせ
パーキンソン病の治療に用いる塩酸セレギリンや、精神安定剤のチオリダジンなど、併用してはいけない薬がいくつかあります。薬物の成分は、体の中から完全になくなるまでに数週間かかりますので、治療を始める前に飲んでいた薬があれば、すべて主治医に報告しましょう。
●お酒は飲まない
SSRIは、アルコールと一緒に飲むと副作用が出やすくなります。治療の間、お酒はできるだけ飲まないようにしましょう。






強迫性障害(強迫神経症)  福岡
2008年11月30日 (日) | 編集 |

OCDに対する行動療法が本格的に始まったのは、この10年以内のことです。以前から、軍隊に入ったり聖職についたOCD患者は、強制的な規律のもとでの生活により、強迫観念や強迫行為が減少するということが知られていました。この事実から研究が始まり、1996年、ある研究者により「強迫観念の不安を減らすために行う強迫行為を持続的に妨害することにより、強迫観念も減少する」という報告が行われ、本格的に治療法として行われるようになりました。

行動療法は、薬物療法と併用することで、より治療効果が上がります。薬物療法と同様、根気よく続けることが必要です。


行動療法の実際 ―曝露反応妨害法―
行動療法は、曝露と反応妨害の2つのプロセスから成り立っています。
曝露=これまで恐れたり避けていた状況に、あえて自分をさらすこと。
例)汚染されたと感じるものにあえて触る

反応妨害=これまで不安や不快感を消すために行ってきた強迫行為をできるだけしないこと。
例)手洗いをしないままで次の行為に移る。または、手洗いの回数を3回まで、などと制限する
この治療法の根拠になっているのは、「人間の不安は習慣化する」という心理学の考え方です。人間は持続的に不安にさらされると、感覚の疲労から慣れが生じ、不安をあまり強く感じなくなります。
強迫行為の原因となる「不安」が、どのように強迫行為と関係しているかをみてみましょう。

図のように、強迫観念による不安は、強迫行為を行うことによって一時的には下がっても、なくなることはありません。このことが、強迫行為の繰り返しを生むのです。
曝露反応妨害法を行うと、最初の段階では、患者は強い不安を覚えます。しかし、この状態をしばらく続けると、必ず不安は下がっていきます。
この結果OCD患者は、恐れていたものに直面して不安になっても、その不安は自然になくなるものだと実感します。強迫行為をしなくても不安がなくなることが実感できれば、強迫行為をする価値はないとわかり、だんだんしなくなる方向に向かいます。




強迫性障害(強迫神経症)  福岡
2008年11月30日 (日) | 編集 |
OCDの薬物治療でよく使われるのが、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)という薬です。
SSRIをはじめ抗うつ薬には、効果が出るまでに一定の時間がかかる、副作用がある、効果には個人差がある、などの特徴があります。
そのため、効果が出るまでの間に、心配になってしまう人もいるようです。
また、飲み忘れたり、自分の状態を医師にうまく伝えられないために、薬の効果が十分に得られない人もいます。
そこで、SSRIの効果をより得やすくするためのヒントを紹介しましょう。
薬は、医師の指示通りに飲むことが第一ですが、それを踏まえた上で、参考にしてください。



目次
§1 SSRIの特徴
§2 SSRIの種類
§3 副作用への対処法
§4 飲み忘れを防ぐには
§5 お薬手帳を活用する

§1 SSRIの特徴

脳は、全体で1千数百億以上とも言われる、多くの神経細胞がつながってできています。その神経のつながっている部分(シナプス)で、神経細胞に情報を伝える役割を果たしている物質を、神経伝達物質と言います。神経伝達物質のひとつにセロトニンがあり、SSRIはセロトニンに働きかけます。

セロトニンは、一度情報を伝えると神経細胞に取り込まれてしまうのですが、SSRIは、この再取り込みを抑えて、シナプス間のセロトニンを減らさないようにします。そのような作用から、うつ病・うつ状態、強迫性障害などに効果があります。

脳には、薬などの異物が入っても、すぐに神経伝達物質の状態が変わらないようにするための、防御の仕組みが備わっています。そのため、薬で脳内のセロトニンの濃度を増やすことはできません。そこで、SSRIによってセロトニンの再取り込みを抑えて、セロトニンの量を減らさないようにします。

脳のこのような仕組みがSSRIに順応して、薬が効きだすまでに、人にもよりますが、2週間から2カ月ぐらいかかるのが普通です。その間に、薬の処方も少量から始め、徐々に増やしていきます。うつ病などの治療に比べ、強迫性障害では、SSRIの量を、通常、最大使用量まで増やさないと効果が出ないことが多いということが特徴です。



§2 SSRIの種類

SSRIのうち、OCDの治療薬として日本で認可されているものは、フルボキサミンとパロキセチンです。これは薬品の名前で、同じ薬品でも、製薬会社によって違う商品名で発売されています。患者さんが目にするのは錠剤などの商品なので、薬品名ではピンとこない方も多いと思いますので、商品名と錠剤の種類を紹介します。

薬品名商品名錠剤の種類
フルボキサミンデプロメール25mg、50mg、75mg
ルボックス25mg、50mg、75mg
パロキセチンパキシル10mg、20mg

そのほか、セルトラリン(商品名:ジェイゾロフト)というSSRIも販売されていますが、今のところ強迫性障害の治療薬としては認可されていません。ですから、今回紹介するのは、フルボキサミンとパロキセチンについての内容です。

フルボキサミンとパロキセチンでは、服薬の回数が違います。それぞれの薬の添付文書についている強迫性障害についての内容をまとめると、次のようになっています。

薬品名服薬の仕方
フルボキサミン1日2回に分けて服薬する。
1日50mgから始め、1日150mgまで増量する。
パロキセチン1日1回夕食後服薬する。
1日20mgから始め、40mgまで増やし、50mgを超えない範囲とする。

これは成人の一般的な場合で、年齢・症状に応じて、量は適宜増減されます。

§1で述べたように、強迫性障害の治療では、医師がSSRIの量を徐々に増やしながら処方していきます。1日に服薬する錠剤の数が増えてきて、飲みづらさを感じている場合は、フルボキサミンであれば50mgや75mgなど高用量の錠剤にしてもらうことで、錠剤の数が減る可能性もありますので、主治医に相談してみてください。



§3 副作用への対処法

抗うつ薬の中でもSSRIは比較的副作用の少ない薬とされていますが、薬の副作用は個人差が大きく、あまり出ない人もいれば、強く出る人もいます。セロトニンは脳だけでなく全身にある物質で、薬も血液を通じて全身に行きわたるので、副作用も体のいろいろなところに生じる可能性があります。薬の効果を最大限得るためには、副作用をうまくやり過ごす工夫も必要になってきます。

●吐き気、むかつき、食欲不振、便秘

SSRIの副作用で多いのが、吐き気、むかつき、食欲不振、便秘などの消化器に出る症状です。しかし、飲み始めの頃の吐き気などは、2週間くらいで軽くなることも多いのです。この期間は、薬の強迫症状に対する効果がまだ感じられず、副作用のようなマイナス面ばかり気になる人も多いものですが、この状態がずっと続くとは限らないということを知っておくと、しのぎやすくなると思います。

●眠気、不眠、頭がボーっとして集中できない

副作用のために日中、眠気が強くなったり、逆に夜、眠れなくなったり、頭がボーっとする、集中力が落ちるなどの症状が出ることがあります。そのため、勉強や仕事などに支障が出る人もいるかもしれません。このような場合は、医師と相談の上で、薬を飲む時間を少しずらすと、生活への支障が改善されることがあります。

1日のうち、自分が食事や睡眠をとる時間、勉強する時間、入浴や、強迫行為が出やすい時間などと、薬を飲む時間を記録して、医師に相談します。たとえば、薬を飲むとすぐ眠くなる人は、夜に飲む薬の時間を少し遅めにしたほうが、勉強をしたりするのに差し支えがなくなるでしょう。

●微熱、のどの乾き

人によっては微熱が出たり、のどの渇きなどが現れることもあります。このような体に現れる症状は、薬の副作用なのか、風邪など他の原因によるものなのか、戸惑うこともあるでしょう。こうした体調の変化があるときは、ためらわずに主治医に相談してください。

患者さんの中には、主治医に話しづらいという人もいるかもしれません。「外来の診察時間が短いから」という理由も聞きますが、「うまく言えるだろうか?」とか、「話しそびれがあってはいけない」などと意識しすぎて、話しづらくなってしまうという人もいるようです。

そんな場合は、どんな手段でもかまいませんから、なんとか「伝える」方法を考えてみてはどうでしょうか。たとえば、紙に、自分が今困っている体の症状をメモ書きして持っていき、それを医師に渡して読んでもらってもいいのです。薬物治療を成功させるには、小さなことでも遠慮しないで、主治医に話すことがとても大切です。



§4 飲み忘れを防ぐには

SSRIは、毎日飲みます。でも、うっかり飲み忘れてしまうという声もよく聞きます。飲み忘れた場合、デプロメールの患者向け医薬品ガイドには、次のように書かれています。

「決して2回分を一度に飲んではいけません。気がついた時に、できるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次の飲む時間が近い場合、1回とばして、次の時間に1回分を飲んでください。」


また、壁掛けの「お薬カレンダー」などと呼ばれる製品もあります。自分の生活スタイルに合わせて、使いやすいものを選ぶといいでしょう。近所の店で売っていないときは、薬局に問い合わせてもいいでしょう。ネットで検索しても買うことができます。100円ショップでも売っていることがあります。

他の薬もあって、一度に飲む錠数が多い人は、薬局に頼むと、朝の薬、夕食前の薬というように、1回の服薬分を1袋に包む分包(ぶんぽう)というサービスをしてもらえることがあります。飲み忘れないように、その袋に飲む月日を書き、飲んだらチェックするという方法もあります。



§5 お薬手帳を活用する

SSRIの服薬量は、1日に飲む錠剤の合計が何mgかで判断します。そして、その量を増減することがあるので、薬がいつから何mgになったかを知っておくと役に立ちます。


一般に、お薬手帳は処方箋薬局で、無料でもらえることがほとんどです。ただし、お薬手帳用の印字したシールを発行するサービスは有料の場合があります(といっても自己負担は10~20円くらい)。

特に、他の薬を飲んでいる人や、複数の医療機関にかかっている人には、薬の情報をまとめておけるので便利です。過去の服薬歴も、医師や薬剤師には重要な情報ですが、手帳を見せれば、それが正確に伝わります。SSRIには、併用することが禁止されていたり、注意が必要とされている薬もあるので、飲み合わせをチェックするためにも便利です。

お薬手帳がなくても、通常、薬局で薬の説明をプリントした紙をくれますが、それをとっておくよりも、手帳の方がコンパクトに薬の情報を整理でき、携帯しやすいことがメリットです。





強迫性障害(強迫神経症)  福岡
2008年11月30日 (日) | 編集 |
Q1 .私が本当にOCDにかかっているかどうかはどうすれば分かりますか?
A1.あなたがOCD症状かも知れないと疑っている行為、あるいは自分があまりやらなければよいのにと願っている行為-手洗い、確認、整理整頓を過剰に行っていたり、攻撃的、身体的あるいは性的思考へのこだわり、あるいは強迫観念や強迫行為によって活動が妨げられているなら、あなたはOCDに罹患しています。あなたがOCDに罹患しているかどうかを判断する方法は、合計1日1時間以上の時間を強迫観念および強迫行為に費やしているかどうかです。もしOCDに罹患しているかいないかについて十分な確信が持てないなら、最良のアドバイスはあなたの不安を専門家に打ち明けることです。
Q2 .OCD患者は気が狂っていますか?
A2.OCDの定義の一部に、患者が儀式や強迫観念の過剰さや非合理的な性質を十分に認識していることがあります。その他のあらゆる生活の領域において、患者は完全に良好に機能しています。OCD患者は精神病になることはないし、現実の出来事に対する適切な解釈力を失うこともありませんが、ただ特定の限定された問題に苦しんでいるのです。まるで危険を評価する力が冒されているかのごとく、まったく起こりそうもないことを、非常に心配しなくてはならないこととみなします。この障害は現在理解が進み、治療方法もありますし、患者は気が狂っているわけではありません。
Q3 .OCDに関連した特別な人格の型がありますか?
A3.OCDに関連した特別な人格の型はないというのが一致した意見です。非常に小心で、知ったかぶりで、良心的すぎる人、あるいは物事を決定するのが難しいと思う人がOCDになりやすいと思われるかもしれません。しかし、正式な研究はこのことを事実とは認めていません。
Q4 .OCDはストレスによって悪化しますか?
A4.すべてのものが、ストレスのある時期に悪化します。OCD症状も悪くなると思われます。OCDは直接にはストレスと関連していませんが、高血圧症や喘息がストレスのある時に悪化するのと全く同じに、ストレスのある時期にOCDも悪化することがあります。女性の中には月経前や月経中に悪化すると訴える人もいます。新しい仕事を開始するときや、試験の時に悪化する人もいます。ストレスそのものを治療することはできませんし、生きているかぎり逃れられないものです。しかし、OCDは治療できます。
Q5 .OCDの人の脳には何か悪いところがありますか?
A5.最近の10年における精神医学の進歩により、脳の活動を評価するのに画像技術を使用できるようになりました。その結果、OCD患者の脳にはOCDに罹患していない人あるいはうつ病患者と比較して、特別な変化があることがわかってきました。この変化は、脳の基底核および前頭葉前部の活動亢進に結びついており、薬物療法であるのか行動療法であるのかにかかわらず、介入によって患者が治療に反応すると正常化します。
Q6 .OCDの原因は何ですか?
A6.OCDの原因に関してはいくつかの仮説があります。有力な研究者は、セロトニン系の亜型における異常ではないかと説明しています。その異常の原因に遺伝的、炎症過程や外傷的なできごとによる二次的なもの、あるいはその他の未知の物が考えられています。ドパミン系がOCDも同様に関連していると考える研究者もいます。妊娠中にOCDの有病率が高まることは、ホルモンの役割を示唆しています。自己免疫機構の関与の可能性を指摘するデータもいくつかあります。行動療法家は、OCDは学習された適応不良な行為であると考え、認知心理学者は物事の解釈にあたり「誤った」脳のスクリプトを取り入れた人にOCDが生じるのだと主張しています。おそらく、OCDには種々の亜型があり、いくつかの原因がこの複雑な疾患を生じるのでしょう。
Q7 .最良の治療法はどれですか?
A7.治療には2種のアプローチがあり、それぞれ異なった原理で作用しますがいずれも有効です。認知療法の要素を伴ったものと伴わないものがありますが、行動療法には、患者側からのかなりのモチベーションと努力が必要です。抗OCD薬は強迫観念と儀式の両者に作用し、また付随するうつ病に対処できることが分っています。ほとんどの専門家の経験によると、行動療法と薬物療法を併用する場合に最良の治療結果が得られます。
Q8 .薬はどのように作用しますか?
A8.OCD患者のセロトニン受容体の感受性が低下させることによって薬物が効果を示すものと思われます。これらの変化によって臨床的には、患者が強迫観念と強迫行為に抵抗する力が増え、強迫観念や強迫行為の程度が軽くなります。
Q9 .抗OCD薬はずっと服用しなければならないのですか?
A9.OCDに対する薬物の有用性についての現在の知識は、1980年以来集められてきたものです。抗OCD薬をどのくらいの期間続けなければならないのかはまだわかっていませんが、薬を中止すると症状の再燃が多いことは分っています。1年後に、医師がごく少しずつ服用量を減らそうと提案する可能性があります。数年間の治療後に抗OCD薬を中止できる患者もいれば、もっと長期間の服薬が必要な患者もいます。
Q10 .一日でよくなる人もいると聞いたことがあります。本当ですか?
A10.OCDは一般的にいって慢性の病気です。エピソード的な経過をとる患者もいて、症状には憎悪・軽快がみられます。強迫観念あるいは強迫行為が再び現われても罪責を感じる必要はなく、また多くの例において、劇的な変化は短期間しか続かないので、たとえよくなっても経過観察を続けるべきです。






うつ病  福岡
2008年11月30日 (日) | 編集 |
最近、気分やからだの不調が続いている方は、こころの健康をチェックしてみましょう。
当てはまる項目が多い方は、うつ病などの精神的な病気の可能性もありますので、医師に相談してください。尚、この自己チェックは医師の診断を代用できるものではありません。あくまで、現在の精神的な健康状態の目安としてご参照ください。


~うつ病自己チェック~
こころやからだの不調が続いていませんか?

1.
憂うつな気分または沈んだ気持ちがする。

2.
何ごとにも興味がわかない、いつも楽しめていたことが楽しめない。

1、2のどちらかがあって、3に当てはまる項目がいくつかある。

3.
a.食欲の増減または体重の増減があった。
b.睡眠に問題がある(寝つきが悪い、真夜中や早朝に目覚める、寝過ぎるなど)。
c.話し方や動作が鈍くなり、いらいらしたり落着きがない。
d.疲れを感じたり、気力がないと感じる
e.自分に価値がないと感じたり、罪の意識を感じる。
f.集中したり決断することが難しい。
g.生きていたくないと思う。



それらが1ヵ月以上、毎日のように続いている場合、うつ病の可能性が高いと考えられます。






うつ病  福岡
2008年11月30日 (日) | 編集 |

会社員のA氏は、ある頃から、これまで大好きだったゴルフが楽しくなくなりました。また、OLのB子さんは、毎週のように出かけていたショッピングに全く出かけなくなりました。主婦のC子さんは、得意だったお菓子作りをする気にもならなくなってしまいました。これまで好きだったことや楽しかったことに、興味や関心が薄れ、意欲が低下していく、これはうつ病の特徴的な症状のひとつです。

このようにうつ病は、不眠や食欲の低下などからだの症状と一緒に、こころにも症状があらわれます。「憂うつ感」と、「興味・関心の低下」がうつ病の2大精神症状といわれています。さらに症状が進むと、「自責感」や「無価値観」があらわれ、会社でミスばかりする自分はつまらない人間だとか、家事も出来ずに家族に申し訳ないなど自分を責めたりしとても辛い思いをするようになります。

しかし軽症の段階では、ほとんどの人が気分が落ち込んだり、悩んだりしてなんとなく「うつ」っぽいと感じても、まさかそれがうつ病という病気になっているとは思わないようです。そして、知らず知らずのうちにうつ病を悪化させています。

そのため、気分やからだの変調があらわれる前の元気だった頃の自分と今の自分を、からだとこころの両面から比べてみることはうつ病を疑うためのチェックポイントになるかもしれません。






うつ病  福岡
2008年11月30日 (日) | 編集 |



こころの不調はからだにも影響します。

こころの不調はからだにも影響を与えるため、うつ病ではこころとからだの両方に症状があらわれます。しかし、軽症のときはこころの症状よりもからだの症状の方が目立つため、うつ病が見過ごされてしまうことがよくあります。

最近の研究では「自分はからだに何か異常があるかもしれない……」と内科などを受診している患者さんの1割近くにうつ病がみられるといわれています。

食欲低下や、全身のだるさ、不眠、早朝に目覚めるなどは特徴的ですが、ほかにも最近肩こりがずっととれない、腰痛が治らなくていろいろな病医院をはしごしている、胃腸薬をずっと服用しているのに一向によくならない、だるくて仕方が無いのに検査では何も異常が出ない……など、こういった経験を持つ方のなかにも実はうつ病だったというケースが少なくないのです。


からだの不調はこころにも影響します。

からだの不調がこころに影響を与えるケースとして、「病医院でからだの病気の治療を始めてから、なぜか気分の落ち込みが続くようになった」こんな経験はありませんか?

これは、本当にからだの病気だけが原因でしょうか?

からだの病気で治療を受けている多くの患者さんが、不眠や食欲低下、気分の落ち込みなどの症状があらわれるようになっても、病気だから仕方ないと考えているようです。しかし、からだの病気がこころにも影響を与え、うつ病を発症することもあります。

うつ病を伴いやすいからだの病気としては、脳血管障害(脳梗塞など)、糖尿病、高血圧、胃潰瘍などの消化器の病気、喘息、アトピー性皮膚炎など一般的によくある病気です。そのため、からだの病気の治療中に憂うつ感や気分の落ち込みなどの症状が気になったら、うつ病を併発していないかを十分に気をつけるようにしなければなりません。また、からだの病気に伴って発症したうつ病を放っておいた場合、病気の治療の妨げになったり症状を悪化させることもあるため、早めに医師に相談してください。