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福岡市中央区の心療内科・精神科 メンタルクリニック桜坂です。
福岡県内で唯一、日曜も診療を行っております(予約制)。
地下鉄七隈線「桜坂駅」・バス停「雙葉学園入口」からすぐの便利な場所にあります。
無料駐車場は70台完備し、お車でのご来院にも万全の対応をしております。
不眠症(睡眠障害)・睡眠薬処方・安定剤処方・物忘れ・心配性・こだわり・ストレス・不登校(登校拒否)・出社困難(出社拒否)・五月病・時差ボケ(時差ぼけ)・適応障害(不適応)・うつ(うつ病・うつ状態/感情障害/気分障害)・仮面うつ(仮面うつ病)・引越しうつ(引越しうつ病)・昇進うつ(昇進うつ病)・季節性うつ(季節性うつ病・季節性感情障害・季節性気分障害/冬期うつ・冬期うつ病)・退行期うつ(退行期うつ病)・老年期うつ(老年期うつ病)・老人性うつ(老人性うつ病)・自律神経(自律神経失調症)・心身症(過敏性腸症候群など)・不安障害(不安症・不安神経症)・パニック障害(パニック発作/予期不安)・広場恐怖・社会不安障害(社会不安/あがり症/上がり症)・強迫神経症(強迫性障害/強迫観念・強迫行為)・急性ストレス障害・PTSD(心的外傷後ストレス障害)・更年期障害(男性更年期障害/ED)・摂食障害(拒食・拒食症/過食・過食症/嘔吐症)・ストレスケア・メンタルヘルスケア・メンタルヘルス相談(心の健康相談)、などに対応しています。
ダイエット薬「ゼニカル」、AGA薬「プロペシア」、ED薬「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」も取り扱っております。
当院の場所について、問合せが多いので、
Google マップをのせておきます。参考にしてください。
福岡市中央区の心療内科・精神科 メンタルクリニック桜坂(日曜も診療)
福岡市中央区の心療内科・精神科 メンタルクリニック桜坂(日曜も診療)
脚が「むずむずする」、「かゆい」、「ほてる」といった不快感や異常感覚が
おこったり、「脚を動かしたい」という強い欲求が現れる病態をいいます。
歩いたり、脚を曲げ伸ばしするなどの運動によって一時的に楽になりますが、
運動をやめると再び現れるため、その不快感や異常感覚から逃れるために、
脚を動かさずにはいられなくなります。
そのため、レストレスレッグス症候群と呼ばれることもあります
(レストレス:Restless=休むことができない、レッグス:Legs=脚)。
わが国でも、人口の3〜4%の方が「むずむず脚症候群」に
罹患していると推定され、決してめずらしい病気ではありません。
しかし、この不快感や異常感覚は説明しにくく、
また、「むずむず脚症候群」が、一般の方だけではなく、
専門医以外の医師の間でもあまり知られていないため、
多くの人が、適切な治療を受けることができずに
苦しんでいると考えられています。
「むずむず脚症候群」の症状は、
じっと座っているときや横になっている時に、
下肢(時には腕などにも)の不快感や異常感覚によって、
「脚を動かしたい」という強い欲求があらわれます。
この不快感や異常感覚は説明しにくく、
「むずむずする」、「かゆい」、「ほてる」、
「虫がはうような」、「ぴりぴりする」、「じんじんする」など、
患者さんはさまざまな言い方で症状を訴えられますが、
一般の方にも、専門医以外の先生方にも、
「むずむず脚症候群」がまだあまり知られていない病気であるため、
なかなか理解してもらえない場合も少なくありません。
また、「むずむず脚症候群」の症状は、
夕方から夜間に現れることが多いため、
「入眠障害(眠りにつくことができない)」、
「中途覚醒(夜中に目が覚めてしまう)」、
「熟眠障害(ぐっすり眠れない)」
などの睡眠障害 の原因となります。
「むずむず脚症候群」は、その脚の不快感や異常感覚のみならず、
長時間の移動や会議など脚を静止する場面での苦痛、
不眠により家事や仕事に集中できないなど、QOLを著しく低下させます。
また、「むずむず脚症候群」がまだあまり知られていないため、
周りの人に理解してもらえない、正しい診断がされず
治療が進まないなどのストレスも、QOLの低下の原因となります。
「むずむず脚症候群」が自然に治る可能性は非常に少なく、
一時的に症状が軽くなっても再発し、徐々に悪化していく傾向があります。
また、症状が進むと重い睡眠障害やストレスから「うつ病 」を招くこともあります。
「むずむず脚症候群」は治療可能な病気です。
「むずむず脚症候群」のような症状でお困りの方は、
ぜひ診察にいらっしゃってください。
福岡市中央区の心療内科・精神科 メンタルクリニック桜坂(日曜も診療)
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まことにありがとうございます。
当院の診察は、予約制とさせていただいております。
予約の診察にいけなくなった、あるいは
予約時間に遅刻しそうだというときは、
必ず診察時間内に、お電話でお知らせ下さい。
診察時間は、日・月・火・木・金の11時〜19時です。
(水・土・祝は休診です)
どうぞよろしく、お願いいたします。
福岡市中央区の心療内科・精神科 メンタルクリニック桜坂(日曜も診療)
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お変わりなくお過ごしですか。
本日は、年末年始の診療についての、お知らせです。
2008年の年末は、12月28日の日曜まで、診療いたします。
2009年の年始は、1月4日の日曜から、診療いたします。
どうぞよろしく、お願いいたします。
福岡市中央区の心療内科・精神科 メンタルクリニック桜坂(日曜も診療)
福岡市中央区の心療内科・精神科 メンタルクリニック桜坂(日曜も診療)
私は子供の頃から生まれつきの「あがり症」と自己診断しており、人前に出る事、目立つ事をできれば避けたいとの思いがあったが、身体も大きくただでさえ目立ち、世話好きでもあったためリーダーに選ばれる事が多かった。
学生時代までは、「あがり症」は性格だと思い、何とかリーダーもこなしてきたが、社会人となり、会議での発言、プレゼン等人前に出る事も増加してきた。そのような折、職場の労働組合の委員長に選出され、数千人のリーダーとなった。
当然、数百人の前で挨拶、説明等行う事が頻繁にあり、精神的なプレッシャーが一段と大きくなってきた。大きな会議の前、見知らぬ他人の前で話す時などは、数週間前から重圧がかかり、その事ばかり考え、他の仕事に集中できない状況であった。
そこで「あがり症」の性格を治せないかと様々な書籍を購入し試したが、大きな成果はなく、医師の診察を受けることにした。
すぐに予約をとり、診察を受け、私の性格と思っていた「あがり症」が「社会不安障害」であり、しかも、治療できる事を医師から聞き、その瞬間に身体の緊張が抜け、未来が明るく感じた事を今でも鮮明に覚えている。
その後は先生の指示に従い治療し、不安は大きく改善され、前向きな別の人生を送っているようです。
私と同じように「あがり症」は自分の性格だと自己診断している方、思い切って相談されてみると、人生が変わると思います。困っているのはあなただけではありません。
私は、みんなの前で発表したりする事がごく日常的であった小学生の頃、特に緊張をしたという事はありませんでした。
中学生の頃、なぜかお弁当の時間にご飯を食べる時に緊張するようになり、高校生になってからは国語の本を読む時などに緊張で声が震えるようになってしまいました。
極度に緊張している事が恥ずかしくなり、だんだん自分に自信がなくなってしまいました。
社会人になって一番怖いものはお茶出しです。
お客様をおもてなししたい気持ちはあるのですが、かしこまった場面では特にすごく手が震えてしまい恥ずかしい思いをしました。
それ以来、お茶出しはいつも後輩にお願いしたり、別の部屋に逃げ込んだりして避けていました。
周りから気の利かない子と思われそうだし、そんな自分が嫌で仕方がなかったのですが、どうすることもできずに何年も過ぎました。
治療を始めて驚いた事は、まず薬で治療ができるということ。
また保険が使えるので治療費・薬代も思っていたよりかからないので、これなら通えると安心しました。
通い始めてすぐに筆けいの症状がなくなりました。それまでは人前で書くことが苦痛だったのが、今では手が震えてしまうのではと不安に思うこともほとんどありません。
一番嫌だったお茶出しも、まだ少し不安はあるものの、なんとかできるようになりつつあります。
お茶出しに関しては、話してみると緊張して手が震えるという人は周りにも意外といるとわかり、自分だけではないんだと思ったらだいぶ楽になりました。
自分だけおかしいと思い込まない事も大切なのかもしれません。
今は時々頓服薬と使っていますが、薬に頼らずに何でも自ら進んでできるようにできるようになりたいと思っています。
社会不安障害に気づいたのは中学1年生の時でした。
私の場合は人前で話そうとすると心臓の鼓動が早くなり、顔が真っ赤になり、手に汗をかき、足が震え、声が震える症状です。
それまでは人前で話すことや、本読みがとても大好きでした。
小学生から中学生になった環境の変化が一番の原因ではないかと思います。
思春期だったのでとてもその事が恥ずかしくて毎日学校に行くのが嫌でした。特に出席番号がその日にちの時は必ず本読みや、あてられたりするので苦痛でした。
その為将来の希望を持つことが出来ず、短大や就職では人前で話さなくてよい事を一番に考えて選んできました。
今までの私の人生はその場を避けることを考えてばかりでした。
そうするとその事ばかりでなく将来のいろんな事が不安になり、どんなことにも自信を失ってきました。そして泣いてばかりでした。
治療を始めた頃は幸いにも人前で話す機会も少なかったです。
でも最近では会社での勉強会の司会をしたり、組合で自分の意見を発表する機会が増えてきてきました。
でもそこで以前のように逃げるのではなく、チャンスだと思いました。
本当に初めて人前で発言をした時はまだドキドキしてました。
最近は回数も増えてきて少し慣れてきました。
心臓の鼓動がドキドキしなくなり、声が震えなくなり、かなり実感が湧いてきました。
以前はその事を考えると勉強や仕事にも集中できず、苦労しました。
今は思い切ってなんでもチャレンジしようという思いです。
人生が前向きに明るくなりました。
これから治療を受けようと思っている人へ
この病気に関しては誰かに悩みを打ち明けるだけで解決することではありません。打ち明けて励ましもらいその場では私も何度も胸はスーッとしましたが、現実心の中ではやはり戦うのは自分だと何度も思いました。優しい言葉をかけてもらっても所詮他の人はそれで悩むことはないのです。その悩みを代わってくれる人はいません。
正直この病気に関する世間の認知度は低く、理解してもらうのに時間はかかると思います。特に学生さんは先生や親が気づいてあげることが成長していくうえでの大事な事だと思います。
これから治療する方には是非自分自身に負けないように頑張ってほしいです 。
子どもの頃は人前でも動じず、目立つのが好きでした。
ところが、中学2年のときに突然、「あがり」を体験しました。
授業中みんなの前で教科書を読んでいると、「見られている」ことを意識し、それは恐怖へと変わり、声がうわずったのを覚えています。それ以降は、人前で話すたびに、先ほどの意識が働き、人前に出るのが苦痛になりました。
やがて社会人になり人前で話す機会が多くなりました。
自己紹介、朝礼当番、発表など・・。心の苦痛は、体に異変をきたし、話す前、話している最中に、動悸・発汗・ふるえが襲ってきました。この場から逃げ出したいと思ったことも何度もあります。自信喪失を克服しようと「あがり・緊張」の原因を専門書で調べたり、リラクゼーションや自己催眠・精神科の受診・霊的な治療・民間療法を受けたりしましたが、どれも自信にはつながりませんでした。
医師から、このような症状は「社会不安障害」ともいい、薬で治ると言われ通院を始めました。私の場合、薬の副作用はなく早い段階で「自信」が身についてきました。今までの苦痛が嘘のようです。人前で話をしていても余裕がでてきました。
今では、私らしさを取り戻し充実した日々を送っています。
例えば、明日、大事な試験の日だとしたら、当日の朝、必ずおなかが痛くなる。私は学生時代から、そんなタイプでした。でも、そういう事は、よくある話で、その時は自分自身も気になどしていませんでした。
そして大学を卒業後、新しい街で就職し、初めての一人暮らしを始めました。仕事は、洋服の販売員。体力、精神的にも大変な仕事ではありましたが、仕事仲間にも恵まれました。
働きはじめて2年ぐらいでしょうか、朝出勤前におなかが痛くなるようになりました。自分でもなぜだかわからなかったのですが、とにかく市販の下痢止めを服用して、とにかく出勤していました。そんな事が、週に2、3回だったのが、そのうち毎日服用するようになっていきました。
(このままではいけない。)私は思い切って、家の近くの内科を訪れました。病院では便を調べ、血液検査、一通りは検査をしました。その先生の答えは、「特に異常はみられませんね。とにかく処方した薬を飲んでみてください。そしてね、死ぬよりましだと思うと、おなかが痛くなるくらい、大丈夫ですよ。」という言葉。その時、私は(そうかもしれない、こんなこと死ぬよりましだ)と思いました。しかし、私のおなかの痛みは、さらにエスカレートしていきます。症状は、出勤前だけではなくなりました。お店に立っている時、友達と遊びにいくとき、食事会に参加するとき、乗り物に乗るとき、どんな場面でもいつ急におなかの痛みがくるのかわからない不安に私はいつも緊張していました。その度に、下痢止めを何度も服用しました。そうしないと、ついに私は何もできなくなってしまったのです。
そんな状況のなか、悩み続けて2年ぐらいはたっていったと思います。死ぬよりましが、死んだほうがまし、そんな思いでいっぱいでした。なんとか、よくなりたい。インターネットで調べたり、本をかってみたり、自分なりに調べました。良いと言われている事はすべてやってみました。しかしいっこうに症状はよくならず、たどりついたのが心療内科でした。
カウンセラーの方に自分がこれまで悩み、苦しんでいたことを話すことができた時、私はボロボロと泣いていました。誰かに救ってほしい気持ちでいっぱいでした。その日から、私は処方された薬を飲み始めました。はじめは仕事中に眠くなったりしましたが、確実にいつもの緊張がほぐれ、落ち着きを取り戻していったと思います。苦手な場面でも頓服を事前に服用することで乗り越えられるようになっていきました。それは人によってはなんてことのない車に乗ったり、電車に乗ったりすることです。
病院に通うようになって自分の症状を家族や友達に話すことができるようになりました。かつて病院に行っても病名さえもわからず悩んでいましたが、私は今「社会不安障害」という病気を患っていると言えるからだと思います。病気である以上、薬を飲んで、病院に通い治療を受ければ、いつか治ると信じることができたからだと思います。
これから治療を受けようと思っている人へ
治療を始めて4年目。その間私は前の職場を離れ、9ヶ月間のカナダへの語学留学を経験しました。そして、帰国後現在の職場に転職しました。
もう何もできないとあきらめていた時、自分を変えることができるなんて思ってもいませんでした。だからこそ、どんな出来事、変化も私にとっては、どれも特別で、とてもうれしく思えるのです。これからも私は「社会不安障害」という病気と上手に付き合っていきたいと思います。あせらず、ゆっくり治していけばいいと思っています。
これから治療を受ける方、大丈夫です。「社会不安障害」は病気で、治療をすれば改善していきます。共に乗り越えていきましょう。
高校に入学直後、国語の授業中に指されて教科書の文章を読んだ時に激しい動悸と声と体が震えて、とても恥ずかしい思いをしたのが SADをはっきり自覚した瞬間でした。
15歳の時です。
その後、先生に指名されるとわかっている授業には遅刻して登校したり、社会人になってからも朝礼での発表やお客様へお茶をお出しするのに緊張して激しい動悸や手の震えでとても辛い思いをして、それが原因で何社か転職した経験があります。
普段、特別に消極的な性格というわけではないので原因もわからず随分辛い思いをしてきました。
この治療を始めても最初は半信半疑でした。何しろ15歳で発症して25年も苦しんで精神療法なども試してみましたが改善されなかったので。
ところが投薬治療を始めて徐々にいろんな事が平気になり始め、何となく自分が変われるような精神状態になっていき、今では人前で発言することも全く平気になりました。
治療を始めて私は一年半です。SADは治るんだということをこの病で悩んでいる方に伝えたい思いで一杯です。
仕事において、のしを書く業務があり、丁寧に書かなければいけない事はもちろん、スピードも要求される作業です。また、人前で書くこということもあり、緊張から手が震えるようになりました。
そのうち、また手が震えたらどうしようという不安感からのしを書こうと筆を持っただけで手が震え、動悸がするほどでした。
インターネットで、同じように社会不安障害で悩んでいる人がいると知り、治療を受ける決心をしました。
薬による治療により、症状は治まりだんだんと自信がついて、今では仕事が楽しいと思えるようになりました。
これから治療を受けようと思っている人へ
不安、緊張が強いのは性格だからとあきらめず、病気としてとらえきちんと治していけるということを知ってほしいです。
仕事を始めて5〜6年がたった頃から、気分の浮き沈みが激しくなりました。また、何事においても神経質になり、人と接することが億劫になることもありました。
特に私が一番悩んだのは、人と食事ができないということでした。極度の緊張で食事がのどを通らないといった状況でした。初めは職場の人との食事や飲み会などに参加できなくなり、そのうち親しい人たちとも食事に行くのがつらくなりました。さらに、嫌々行った食事の席で、気分が悪くなって吐きそうになったことがあり、それ以来ますます外に食事に行くことができなくなりました。楽しいはずの食事も楽しくなく、おいしいものを食べに行っても味わってなどいられませんでした。とにかく早くこの場から解放されたい、常にそのことばかりが頭をめぐり、何を食べてもおいしいとは感じられず、頭が真っ白になることさえありました。また、食事に誘われただけで気が滅入り、気分が悪くなることもありました。私はこのような態度を、表に出しているつもりはありませんでしたが、やはり周囲には不快感を与えていたと思います。
私はこうした状況を、自分が悪いのだと思っていました。自分が弱くダメな人間だからこの状況を克服できないのだと自分を責め、こんなことは人に言ってもわかってもらえないだろうと1人で悩んでいました。
治療を始めてから、少しずつではありますが、あまり物事を深く考えすぎることがなくなり、気が楽になりました。今では人と食事をしても、楽しくおいしく感じられるようになりました。最近では「よく食べるね」とか「おいしそうに食べるね」とまで言われるようになりました。治療を始める前と今とでは明らかに自分が変わったような気がします。近々職場を変わる予定ですが、新しい職場でもうまくやっていける自信があります。
治療には長い月日がかかるかもしれません。私も治療を始めて数年がたっています。でも長い時間をかけてこの病気になったのですから治療にも同じように時間がかかると思っています。
私は一年程前お客様にお茶を出す際に突然手が震え、それ以来「また震えるかもしれない」という不安から、緊張による手の震えが苦痛になり始めました。
本やインターネットで調べたりもしましたが解決には繋がらず、その頃情報誌で先生の記事を目にしました。
しかし診察や薬の服用に抵抗があり、自分で何とかできないかと思っていましたが、改善の兆しはなく、思いきってメールでご相談したところ丁寧なお返事を頂き、現在治療を始めて四ヶ月になります。
薬の服用後二週間程眠気が少々ありましたが他には特にありませんでした。効果は徐々に現れ、今は以前緊張していた場面でも心が落ち着き、緊張が悪い方へ作用する事もなくなりました。
先生や薬の力を借りることで毎日の生活から不安や苦痛を軽減する事ができた事をとても嬉しく感謝しています。
同じ悩みを持つ方に、悩んでいても何も変わらない事、解決策がある事をお伝えしたいとお伝えしたいと心から思います。
治療後、いつもの明るさが戻った!
Aさんは責任感が強く、職場のムードメーカー的な存在だった。昨年、昇進して仕事の量が増え、夜遅くまで仕事をする日が続いた。
食欲がないため、昼は1人で軽食ですませることが多くなった。口数も少なく、疲れ切った様子で、これまでのAさんとはまるで別人のようだった。心配した同僚が様子を聞くと、早朝に目が覚めてしまうために疲れがとれず、からだがだるい状態が続いているという。
心療内科への受診を家族から進められたそうだが、「病院へ行っても治らない」とか「敷居が高くて」と後ろ向きだった。
そんな矢先、胃痛で病院へ行き診察をしてもらったときに、親身になって相談に話を聞いてくれた先生のアドバイスがあり、心療内科に通院することになった。
現在抗うつ薬を飲み始めて、3か月になるが、1か月めくらいからはよく眠れるようになったという。会社では、以前のように後輩を誘って食事に行くSさんの姿が見られるようになり、少しずつAさんの表情にも明るさが戻った。
うつ病は、こころの病気の専門の病医院で治療しましょう。
風邪を引いたら内科、目がおかしい時は眼科、皮膚に変化が出たら皮膚科というように病気にあわせて病医院を選びます。うつ病もこれと同じように精神(こころ)に変化があらわれる病気なのでこころの病気を専門的に治療できる病医院に行くことが大切です。うつ病が専門的に治療できる病医院には、精神科、神経科、心療内科、メンタルクリニックなどがあり、この中のどの病医院(あるいは診療科)を受診してもかまいません。しかし、神経内科という診療科は、うつ病などのこころの病気ではなく脳や脊髄、神経の病気を専門的に診るところであるため混同しないようにしてください。
精神科というと何か特別なイメージがあるようですが、病医院の雰囲気も診察してくれる先生も一般の病医院とほとんど同じです。風邪を引いた時に近くのかかりつけ医を受診するように、ちょっと症状が気になるから病医院へ行く、というくらいの気持ちで十分です。家の近くや通勤途中の通いやすい病医院を選んで構えず気楽に受診しましょう。
ちょっとイメージしてみるとこんな感じかもしれません。
事例2:主婦のB子さん(29歳)
治療中は、育児の負担を軽減
B子さんは、まじめで几帳面な完璧主義。結婚しても家事は常に完璧にこなしてきた。子どもは1歳と3歳で、一番手がかかる年齢。最近、以前の自分とは少し違う気がしていたが、夫は土曜・日曜も出勤することが多いために相談できず、ひとりで悩んでいた。
帰宅した夫は、ちらかり放題の居間、汚れた食器が山積みされているキッチンを見て、「近ごろどうしたのだろう」と思いながらそのままにしていた。ところがある日、気力の失せたB子さんと、不安げな子どもの顔に気づき、夫はB子さんの話をゆっくりと聞いてみることにした。
すると、「子どもにごはんを食べさせていると1日かかる」「買い物に行っても食材を選べない」「そんな自分が情けない」と涙を流して訴えた。これは医師に相談した方がいいと判断した夫は、B子さんにつきそって、近所のメンタルクリニックを受診した。
診断の結果、幸いにも軽症のうつ病とのことだった。医師のアドバイスもあって、昼は子どもを両親に預けて、まずはB子さんの育児の負担を減らすことを決めた。
私は10年来のパニック障害やうつに悩んできた傍ら、家庭・子育て・仕事とこなしてきました。年齢や他の要因もあるのでしょうか。形を変え、動悸・不安感・不整脈などの症状となり私を苦しめてきました。仕事上でも40代になり管理職につきいろいろな会議、研究発表に携わりましたが、ある日突然朝礼中に激しい動悸・悪寒・冷や汗が一度に襲ってきました。
いつものパニック障害だと思っていましたが、以後、会議・研修・朝礼・診察時、かかりつけの医師の前でも症状に襲われるようになりました。立っている時は自分の2本の足を置いているスペースにさえ居場所がなく立っていられないような状態、座っている時は手が震えその場所にもいられず、これ以上仕事を続けるのは無理なのかと思いながら半年ほどがたちました。
これから治療を受けようと思っている人へ
今まで多勢の人の前で話をする事に何の抵抗もなかった私ですが、何か自分の意見を述べる場面になると発作が起きることに気づきました。“甘え”やただあがっているだけと思い乗り越えようと努力しました。しかし、気持ちだけではどうする事もできず、症状はひどくなる一方でした。
そんな時貴院の待ち時間にSADの事を知り思い切って相談してみました。ミケラン1T・ソラナックス1Tの服用指示を頂き服用した所うそのように症状が軽くすごすことができるようになりました。
完全ではありません。まだ不安はありますが、気持ちの持ちようだけではどうしようもないのです。心配せず薬の助けを借りて少しずつ自信をつけていくことが大切だと思います。
たしか高校生くらいの頃からでしょうか。
私は人前で話すことが極度に苦手になり、発表のたびに、顔が赤くなる、汗をかく、手足が震える、ひどいときには声も出なくなる、といった症状に悩まされました。
就職する際にも、できるだけ人前に出なくてよい仕事というのが条件の一つにありました。しかし、全くそういう機会がない仕事というのはほとんどありません。会議等で発表したり、報告したり、といったことはやはり避けられません。人前で話さなければいけないことが決まると数週間も前から、そのことが頭から離れなくなるといったことが続きました。私は、重度のあがり症で一生これに悩まされるんだ、ともうあきらめていました。
ところが、1年半ほど前のことです。新聞で、あがり症は「社会不安障害」という病気で、治療することが出来るという記事を読みました。しかも、この病気で悩んでいる方は数人に一人の割合でいらっしゃるということでした。
私は、半信半疑ではありましたが、とにかく治療を受けてみることにしました。パキシルという薬を10mgから処方してもらい毎日寝る前に服用しました。薬は徐々に増量されました。10mgずつ増やされ、現在では40mg服用しています。人前で話すなど、緊張する機会には、ソラナックスとミケランというとんぷく薬を飲みました。パキシルの方の効き目はすぐには実感できませんでしたが、とんぷく薬は大変効果がありました。
治療を始めて一年くらいになりますが、人前で話すときの震え等はかなり軽減されました。声が出なくなったといったことは一度もありません。まだ完全によくなったとは思えませんが、以前のように逃げなくなったことは大きな進歩だと思います。これからも治療を続け、成功体験を重ねていくことにより、「自信」をつけていきたいと思っております。
これから治療を受けようと思っている人たちへ
私が緊張を感じるのは、「人前で話す」時ですが、人によって「電車に乗る」時であったり、「人前で字を書く」時であったり様々でしょう。でもそういった機会を回避することで大きなチャンスを逃したりしていませんか?私は何度かありました。
人はあらゆる場面で「選択」の機会があります。そういう時本当に自分のやりたいこと、進みたい方向だけ考えられたらどれほどよいでしょうか。もちろん障害になることはいろいろ考えられると思います。しかし、もし「社会不安障害」といわれている「病気」がそのひとつだとすれば克服が可能なのです。薬を飲むということに抵抗のある方もいらっしゃると思います。私も眠気、頭痛といった副作用がつらかったこともあります。しかしそれはほんの一時的なものです。
だんだん逃げなくなっているいる自分に気づき始めて、どんどんチャンスが広がっているような気がします。今悩んでいる方、是非治療を始めて自分の可能性を膨らませてはどうでしょうか。
電話に出るのが怖い、人と視線を合わせて会話ができない、人前で話しをすることに極度の緊張を感じるといった症状を自覚し始めたのは、大学受験の時期、18歳の頃からでした。(多分、受験のストレスもあったのでしょう)
それから、このような症状に対して、自分自身が受け入れられず、大変悩んだ経験を持ちました。
大学に入学し、社会人になっても、症状は変わらず、いろいろな書物は読みましたが、最終的には、「自分の気持ちの問題」という解決にしか至りませんでした。
確かに、症状を自覚してから20数年が経ち、自分の心のなかにも、この症状と折り合って生きていかなければいけないというあきらめに似た境地には達していました。
また最近、年代的にも管理職となり、人前で話したり、職場をリードして行かなければならない立場になってきたことが、より症状を悪化してきたように感じていました。
治療を決意し、病院へ行きました。私の症状が「社会不安障害」という病名で、決して特別な個人の気持ちの問題でなく、薬による治療で改善することを知りました。
それから1年がたちますが、随分と今までと違い、前向きに症状に対して、考えられるようになったと思います。
このような精神的な症状は相手にはなかなか相談ができず、一人で悶々と抱え込んでしまいがちです。一人でもこのような症状に悩んでいる方が、このような専門的な治療があることを、広く認知されればよいと強く感じます。
私は美容職で入社以来、研修会や緊張感のある場面での実技の折、手の振るえがとまらず、仕事にならない場面に多く悩まされました。
また意識するほど症状はひどくなり、人前で発表するときにまで、声の振るえや息苦しさに悩まされるようになりました。
これまで数多くこの場面から逃げ出そうとしましたが、1年前パソコンであがり症をチェック中にこの病名を見つけ、実技試験がせまっていたこともあり、思い切って受診することにしました。
おどろいたのは、試験当日1時間前にのんでくださいといわれたとんぷくをのんで試験に臨んだ所、まったく症状がでなかったのです。それ以降毎日の薬と、不安時のとんぷくで 大事な場面での緊張というものが、まったくなくなってきました。
今まででは考えられなかったような大舞台(大勢の前でのスピーチ)などをひとつこなしていくたび、どんどん自信はついていき、人前が不安どころか好きになってきています。
そしてこの病気を少しずつ克服していくたび、責任ある仕事をまかされるようになり、仕事の評価があがっていくようになりました。
今度はついに人前でのレクチャーが通常の仕事になるようになりました。治療することでここまで道が開けたことに自分でも驚いています。
「あがり症は体質で絶対治らないし、こんな症状は私以外誰も出ない」ずっとそう思い込んでいました。もっとはやくSADを知っていれば、もっと自信をもってできたこともいっぱいあるのになあと思います。ぜひはやく受診して、チャンスをのがさないでほしいと思います。
漢方は不調和を調和させる
女性は一般に、男性よりホルモンの影響を受けやすいといわれています。漢方にはホルモンのバランスを整えるものが数多くあることから、漢方は女性に合う治療法であると前回述べました。
その漢方治療を行うのに重要なのが「証」です。今回は、証とはなにか、自分でできる証の見分け方、さらには漢方薬との上手なつき合い方などについて説明します。
証とは、患者さんの自覚症状と客観的症状(他覚症状)のすべてをまとめて整理したもの、といえます。
ですから、体のある特定の1ヵ所だけを診ても証は決められません。全身を診て、総合的にとらえます。
ところで、漢方には、病態を把握するのに重要な「気(き)・血(けつ)・水(すい)」という因子があります。
「気」は病気、元気といった言葉に使われていることからもわかるように、生命活動を維持する一種の体内エネルギーを指します。「血」は血液、「水」は水分です。
漢方で証を判断するには、気・血・水が一つの指標になります。なかでも、大本は「気」です。
漢方では、気を非常に重視します。形がなく、もちろん目に見えず、どこにあるのかわからないものですが、作用(働き)を持っているのが特徴です。
一方、血と水は目に見える物質です。体を構成する物質を、漢方では血と水に分けたわけです。
それらが充実しているか、あるいは不足しているかに二分し、患者さんがどちらに属しているかを判断します。
例えば、気が強すぎると逆上し、ヒステリー状態になります。一方、気が少なすぎると、覇気がなく、ノイローゼぎみです。
また、漢方では血が滞った状態を「お血(おけつ)」といい、多くの病気を招く原因とされています。
気・血・水は、プラスに傾きすぎても、マイナスになりすぎても、病気を引き起こす元になります。
みなさんは、虚証・実証という言葉を耳にしたことがありませんか。虚実はその人の気力体力の充実度をいい、気・血・水がすごく充実しているのが実(実証)、気・血・水が不足しているのが虚(虚証)です。
虚実は、「八鋼」という漢方の指標の一部です。八鋼とは、陰陽、虚実、表裏、寒熱という、相反する4組の指標をいいます。
虚実以外の六鋼を簡単に説明すると、陰陽は病気の進行度を指し(陰に傾くほど重篤)、表裏は病気が起こる場所(体表が表で内臓は裏)、寒熱は体の反応(熱が出るか出ないか)を見ます。
以上の8つの指標について、患者さんの病気の状態がどの程度か、原因がどこにあるか、つまり患者さんの証を決めるのです。
漢方治療は、この異常な状態にある証を中庸に戻すことが基本であり、原則なのです。つまり「不調和を調和させる」という概念です。
漢方は、正確に証を診断し、それに合った薬を処方すれば、大きな判断ミスが起こることもなく、しかも治療効果が確実に得られます。
たいせつなことは、現れた症状群の中で、なにがいちばん重要な症状であるかを見極めることです。これは非常に難しいことで、いい換えると、それを見極めることができる人が、漢方の名医というわけです。
虚証か実証かを見極めるポイント
一般の人でも証を診断することは可能でしょうか。ここでは、八鋼の中でも見極めがたいせつな「虚実」の見分け方を、具体的にご紹介しましょう。
実証か虚証かを見分けるポイントは、いくつかあります。
まず第一に体格です。一般的に、見るからに頑健でたくましい人は実証で、一方、体格が貧弱で、骨格もほっそりしている人は虚証です。
肋骨の形も目安になります。肋骨は、みずおちから左右へ、カーブしています。一般に、傾斜の角度が鋭いほど、つまり開き方が狭いほど虚証です。一方、角度が緩く、90度以上の開きがあれば実証です。
また、いかつい肩は実証で、なで肩は虚証の傾向が、太く短い首は実証で、細く長い首は虚証の傾向があります。
脈も判断の目安になります。脈が力強く感じられる人は実証で、弱々しい人は虚証です。
声でも判断できます。一般に、効き取りにくいほど小さい声の人は虚証で、太くて大きな声の持ち主は実証です。
症状からも判断はできます。一般に、カゼをひいても汗をかきにくい人は実証で、カゼをひいてすぐに汗をたくさんかく人は虚証です。胃腸が弱く、下痢をしやすい人は虚証、下痢をしにくい人は実証の傾向があります。
判断に迷うときは虚証の薬を使う
一般の人が自分で証を判断することは、けっして最上の策ではありません。しかし、コツを習得しておけば、いざというときに役立ちます。それには、ふだんから漢方薬や薬草に関心を持つことがたいせつです。
また親しい年輩の人がいれば、そういった人に日ごろから相談し、教えてもらうとよいでしょう。高齢の人ほど漢方的な治療の経験があるからです。
実際に利用するにあたっては、漢方薬の適応や効果の欄をよく読むようにしてください。漢方薬には、例えば、「体力が中等度の人」などと適応が明記してありますが、これは虚実の中間ぐらいという意味です。実証か虚証かが判断できない場合は、まず、虚証の薬を使うのが基本です。そうすれば安全です。
1週間以上、漢方薬の服用を続けても症状に変化が見られなかったり、悪化していったりした場合は、早めに医師の診断を受けるようにしなければなりません。
服用期間については、症状が改善した後は、飲み続ける必要はありません。予防としての服用は、健康な人なら不要です。ただし、慢性的な病気を抱えている場合は、服用を続ける必要があります。
経験医学に基づくゆるぎがたい真理
漢方は、中国で生まれました。その歴史は非常に古く、紀元前5000年くらいにさかのぼるといわれています。前漢の時代(紀元前202〜紀元8年)に、『黄帝内経』という中国最古の医書がまとめられています。
この本は、黄帝という伝説上の帝王が、『論語』と同様に問答形式で、漢方の基本的な考え方である陰陽五行について語っています。
ほぼ同じ時代に、『神農本草経』(しんのうほんぞうきょう)という、漢方の材料(生薬)に関する初めての本がまとめられています。
この本は、神農というやはり伝説上の帝王が、身のまわりにある草木、昆虫、動物、鉱物を、片っ端からなめて体験し、毒がなくて、効果のある365種類の生薬を選んだものです。
また、365の生薬は、上品(じょうほん)・中品(ちゅうほん)・下品(げほん)の3つに分類されています。上品は副作用がなく、主に不老長寿に役立つ生薬です。中品は養生的な薬で、体質を強くする生薬、下品は便秘や発熱などの症状に対症療法(そのときどきの症状に応じた治療法)として効果がある生薬です。
後漢(紀元25〜220年)の時代、紀元200年ごろには、張仲景(ちょうちゅうけい)という人が、現在の漢方治療の原典ともいえる「傷寒論」(しょうかんろん)を著わしました。
それらの書物が現在の漢方の基本となっていますが、漢方の最大の特徴は、経験医学であるということです。神農が自分の体験を基にしたように、漢方は長年の経験と実績を有する医学であるゆえ、そこにはゆるぎがたい真理があります。
中国で誕生した漢方は中国あるいは朝鮮半島を経て、奈良・平安時代、仏教の伝来とともに日本へ伝わってきました。ちなみに、我が国では、古代出雲で医薬文化があったと伝えられています。
中国伝来の漢方は、その後、先人の努力により、日本の風土・気候・日本人の体質に合わせて、独自に発達しました。そして、江戸時代に大きく発展して体系化され、明治以降は苦難の時代を経て、現在の日本の漢方へと継承されています。
五感を重視して診断・治療する
現代医学は、病気の原因をつきつめることを重視し、発展してきた分析的な医学です。現在では遺伝子レベルの研究が進んでいます。
一方、漢方は、患者の全身を診て、まず患者の苦痛を除くことが目的です。総合的な見方で健康や病気の状態をとらえ、それに対処するという方法で発達してきました。
診断法も現代医学と漢方では異なります。漢方には、「望診」 「聞診」 「問診」 「切診」という4つの診断法があります。
望診は顔色を見て、聞診は声を聞いて判断します。問診は質問をして、患者さんの訴えを聞きます。切診は脈を取る、おなかなどを触るといった方法です。つまり漢方では、五感に頼って診断するわけです。
いずれも、体の外からの診断法ですが、こういった診断方法が発達した背景には、漢方の基礎が作られた当時、画像診断も血液検査も生化学検査も存在しなかったという事情があります。
この五感に頼る漢方の診断法には独自の利点があります。ただし今日では、現代医学の診断法も参考にすべきで、それをしないことにとらわれるべきではないと思います。
ところで、現代医学では、ややもすれが検査データを重視して、患者さんの体を診ないと、よくいわれます。かたや漢方は、舌を診たり、おなかを触ったりしますが、それは患者さんの「証」を決め、それにしたがって、処方(生薬と生薬の組み合わせ)を決めるためです。
このことを「隋証治療」また「方証相対」といいます。証とは、外に出た症状のすべて(症候群)を整理し、まとめたものと定義されています。この証を正しくとらえることが漢方治療では非常に重要です(証については次回、詳しく説明します)。
治療効果についても、漢方には現代医学では得られない、漢方ならではの効果があります。現代医学で治療が難しいといわれtる難病は60〜70ありますが、そのうちのいくつかは、漢方が予想外によく効く傾向があります。
一例として、目の難病の網膜色素変性証は、進行すると失明する病気ですが、漢方薬によって進行を遅らせることができる場合があります。
漢方は女性の体質によく合う
女性特有の病気に威力を発揮することも、漢方の大きな特徴です。
たとえば冷え性は、現代医学の診断ではとらえようがない病気で、そのため現代医学の診断名に冷え性はありません。ところが、漢方では「お血(おけつ・滞っている血液)」の証ととらえ、それに応じて処方すると非常によく治ります。
更年期障害は女性ホルモンの変化によって発症しますが、漢方薬によってお血を調整し、駆お血剤を服用することでよく治ります。生理不順や不妊症にも効果的な処方が何種類かあります。
一般に、女性は男性に比べて慢性的な症状を抱えている人が多いものですが、慢性的な症状にも漢方薬は非常によく効きます。常習性の頭痛や便秘は、現代医学では治すことが意外に困難なのですが、漢方ならさほど難しくはありません。
男性よりも女性の方が、漢方がよく合います。その理由は、女性のほうが男性より強くホルモンの影響を受けているからです。
女性の体は、卵胞ホルモンや黄体ホルモンといった女性ホルモンの分泌とその働きによって女性である特徴が備わり、健康状態もコントロールされています。
それら女性ホルモンの分泌が乱れ、ホルモン全体のバランスが崩れると、女性特有の症状や病気を引き起こすことがあります。
それに対して、漢方で用いる生薬には女性ホルモンに作用し、ホルモンのバランスを整えるものが数多くあるのです。
今日、女性特有の症状に悩まされている人がふえていますが、まず「漢方は女性に合う」ということを知っていただきたいと思います。次回は、証とはなにか、また一般の人が自分の証を見分けるポイント、さらに漢方薬との上手なつき合い方について解説します。
パニック障害は、現代社会の不安や緊張を反映した現代病の1つで、次のような3つの特徴があります。
第1は、突然に全く予測しないようなパニック発作を起こし、精神状態が大混乱に陥ることです。
第2はそうした発作が起こるのではないかという不安、心配を常に持っていることです。
第3は、現代医学的な検査をしても、発作の原因となる器質(器官の構造)的、身体的な変化は認められないことです。
漢方の古典をひもとくと、すでに現代のパニック障害と一致する症状の記述があり、それに対する治療法も準備されているのです。
漢方の古典では、パニック障害に当たる症状を「五臓(人体の主な臓器)の気(き・一種の生命エネルギー)が傷れる」「傷気(精神錯乱)」などと表現し、その治療として、気、血(けつ・血液)、水(すい・水分)の流れをよくしていく方法を考察しています。
あなたは、身長155センチで、体重は66キロとのことですから、肥満といえます。このように、肥満、糖尿病、甲状腺機能亢進症、精神錯乱ということから考えられる処方の第1は、柴胡剤(さいこざい) と桃核承気湯(とうかくじょうきとう)の合方(薬を合わせること)です。
柴胡剤とは、柴胡(山野に自生する多年草セリ科ミシマサイコの根)が含まれた処方のことで、古くから解熱剤、抗炎症剤として用いられてきました。その柴胡剤の選び方ですが、大柴胡湯(だいさいことう)は、肥満して上腹部が突っ張り、季肋部(肋骨の下端)に圧痛(押すと感じる痛み)のある胸脇苦満を呈している人に使われます。大柴胡湯に似ているのですが、へその上方に自分の手の指を当ててみて、ドクンドクンと動悸を打っていたら柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)を選んでください。柴胡加竜骨牡蛎湯は、ヒステリックな精神不安の伴う人に使われます。
桃核承気湯は、血液の滞りを改善する駆お血剤(くおけつざい)で、体力が充実した人(実証)に用います。便通を整え、腹にたまった毒素を排出し、めまい、不安、不眠を改善します。第1選択は、へその上方に動悸があるかないかで、大柴胡湯または柴胡加竜骨牡蛎湯と、桃核承気湯
第2選択として考えられるのは、女神散(にょしんさん)という処方です。これは、体力が充実し、ノイローゼでパニックに陥りやすく、めまい、不安、のぼせ、ほてり、頭痛、頭重などのある人に用いられます。
実際に腹部にふれる腹診をして、極度の便秘で便がたまっていることが確認できれば、大承気湯(だいじょうきとう)も考えられます。これは、体力が充実し、便秘しておなかが張り、不安、不眠、興奮などが伴う人に使われます。
これまでは体力が充実しているという前提でしたが、体力が虚弱なタイプの人(虚証)なら、加味逍遥散(かみしょうようさん)という処方も考えられます。虚弱、疲れやすい、イライラ、便秘、冷え、神経症などに用いられます。
統合失調症(旧 精神分裂病)は、現実との接触喪失(精神病性の症状)、幻覚(主に幻聴)、妄想(誤った思いこみ)、異常思考、感情の平板化(感情の幅が狭い)、意欲の欠乏、職業的・社会的機能の低下などを特徴とする精神障害です。
統合失調症は世界中でみられ、精神の健康上の重大な問題となっています。親からまさに独立していく年代の若者に発症することが多く、生涯続く能力障害に至る可能性があります。本人の人生に及ぼす影響や経済的損失からみても、統合失調症は人類を苦しめる最悪の障害の1つとされています。
世界保健機関(WHO)によると、統合失調症は全世界における能力障害の原因として第9位を占める病気です。地域によって平均よりも高率または低率なところがありますが、平均すると人口の約1%に統合失調症がみられます。発症率に男女の差はありません。米国では、統合失調症は能力障害に対する社会保障給付日数の約5分の1、医療費全体の2.5%を占めています。統合失調症はアルツハイマー病や多発性硬化症より多くみられる病気です。
統合失調症では症状になじみがないために治療を受けるのが何年も遅れる場合があり、発症時期の特定が難しいことがよくあります。統合失調症の平均的な発症年齢は、男性で18歳、女性で25歳です。小児期や青年期初期に発症することはあまりありません。年をとってから発症することもあまりありません。
社会的機能の低下は、薬物などの乱用、貧困、ホームレスの原因となります。治療を受けたことがない統合失調症の人が、家族や友人との接触を失って、都市部の路上で生活していることもあります。
原因
統合失調症の正確な原因は不明ですが、現在の研究では、遺伝的要因と環境的要因が組み合わさって起こる可能性があるとみられています。しかし、根本的には生物学的な問題であり、親の育て方が悪かったり、精神衛生的に不健全な環境で育ったりしたことが原因で起こる障害ではありません。一般の発症リスクが1%であるのに比べて、統合失調症の親や兄弟姉妹をもつ人のリスクは約10%です。一卵性双生児の1人が統合失調症だと、もう1人の発症リスクは約50%になります。これらの数字は遺伝的なリスクの存在を示しています。
このほか、(1)妊娠中期(13〜24週)のインフルエンザ感染、(2)分娩中の低酸素状態、(3)出生時の低体重、(4)母体と胎児の血液型不適合など、出産前後や分娩中に発生した問題が原因となることがあります。
症状
統合失調症は、突然発症することもあれば、数日から数週間かけて発症することもあり、また何年にもわたって徐々に水面下で発症していくこともあります。重症度と症状のタイプは人によって異なりますが、多くの場合、仕事、対人関係、身の回りのことをする能力が損なわれるほど重度の症状が生じます。中には、精神機能が低下した結果、ものごとに注意を払う能力、抽象的に考える能力、問題を解決する能力が損なわれる場合もあります。精神の損傷の重症度が、統合失調症になった人の全般的な能力障害の主な決定要因となります。
多大な緊張を強いられる出来事といった環境的ストレスが引き金となって症状が現れ、悪化することがあります。マリファナなどの薬物も、症状の引き金となったり、症状を悪化させたりします。全体的にみて、統合失調症の症状は大きく分けて、陽性症状(非欠陥症状)、陰性症状(欠陥症状)、認知障害の3種類になります。3種類のすべてに該当する症状がある人もいれば、いずれか1〜2種類の症状だけの人もいます。
陽性症状には、妄想、幻覚、思考障害、奇異な行動などがあります。妄想は誤った信念のことで一般に、知覚や体験の誤った解釈に関係しています。たとえば、被害妄想がある人は、いじめられている、後をつけられている、だまされている、見張られているなどと思いこみます。関係妄想では、本、新聞、歌詞などの1節が特に自分に向けられていると思いこみます。人は自分の心が読める、自分の考えが人に伝わっている、外部の力によって考えや衝動が自分の中に吹きこまれているなどと思いこむ思考奪取や思考吹入という妄想もあります。音、視覚、におい、味、感触についての幻覚が生じることがありますが、最も多いのは音の幻覚(幻聴)です。自分の行動に関して意見を述べる声、互いに会話する声、あるいは批判的で口汚いことを言う声などを「聞く」ことがあります。
思考障害とは思考が支離滅裂になることをいい、話にとりとめがなく、話題が次々に変わり、何を言いたいのかわからない意味不明な会話をします。話すことが多少混乱している程度の場合もあれば、完全に支離滅裂で理解できない場合もあります。奇異な行動は、子供のようなばかげた行為、興奮、不適切な外見、不衛生、不適切な行動などの形で現れます。奇異な行動の極端な形をカタトニー(緊張病)といい、一定の姿勢を崩さず、周囲の人が体を動かそうとすると強い抵抗を示したり、逆に目的のない非誘発性の体の動きをみせたりします。
陰性症状とはそれまであった性質や能力が失われる症状で、感情鈍麻、会話の貧困、快感消失、社会性の喪失などがあります。感情鈍麻とは感情が平板化することです。表情に動きがなく、人と目を合わせず、感情表現が欠如します。普通の人なら笑う、あるいは泣くような状況でも、何の反応も表しません。会話の貧困とは、思考の低下により言葉数が少なくなることをいいます。質問に対する返答は1語か2語と短く、内面の空虚さをうかがわせます。快感消失とは楽しいと感じる能力が低下することで、以前は楽しんでやっていたことに興味を失い、無目的なことに時間を費やします。社会性の喪失とは、他者とのかかわりに興味を失うことです。これらの陰性症状は、全般的な意欲喪失、目的意識の欠如、目標の喪失としばしば関連しています。
認知障害とは、集中力、記憶力、整理能力、計画能力、問題解決能力などに問題があることをいいます。集中力が欠如しているために、本が読めなかったり、映画やテレビ番組のストーリーが追えなかったり、指示通りにものごとができなかったりします。また、注意が散漫になり、1つのことに集中できない人もいます。その結果、細部まで注意が必要な仕事、複雑な作業、意思決定ができなくなります。
パニックとは急に発生する非常に強い一時的な不安で、身体症状を伴います。
パニック発作はどの不安障害でも起こる可能性があり、通常、各障害の主要な特徴に結びついた状況に反応して生じます。たとえばヘビ恐怖症の人は、目の前にヘビが現れるとパニックを起こします。また、こうした状況に応じて引き起こされるパニック発作とは別に、理由なしに内発的なパニック発作が起こる場合があり、後者がパニック障害として定義されます。
パニック発作はよくみられるもので、毎年成人の3分の1以上に生じています。パニック発作やパニック障害は女性に多く、男性の2〜3倍の割合で発症します。ほとんどは治療を受けなくてもパニック発作から回復しますが、少数の人ではパニック障害に進行します。パニック障害は任意の12カ月の間に約2%の人に発生します。パニック障害は通常、青年期の終わりごろから成人期初期に発症します。
パニック発作では、以下の症状のうち4つ以上が突然現れます:
症状は10分以内に最高潮に達し、通常は数分で消失します。その後は、またひどい発作が起こるのではないかと恐れる気持ちが残りますが、それ以外には医師に観察できる特別な症状はほとんどありません。特にパニック障害での発作の場合は、不意に明らかな理由なく発生することがあるため、頻繁に発作が生じる人にはまた発作が起こるのではないかという不安が常にあり(予期不安と呼ばれる状態)、パニック発作を起こしたことがある場所を避けようとします。
パニック発作の症状には生命維持にかかわる多くの器官が関与するため、心臓、肺、脳などに危険な医学的問題があるのではないかと心配し、医師に相談したり、救急車で病院へ駆けこんだりします。しかし、そこで正確な診断が下されないことがあり、重大な病気が見過ごされているのではないかという新たな不安を抱くことがあります。パニック発作は不快感や、ときに極度の苦痛を伴う場合もありますが、生命の危険はありません。
不意に理由もなく襲うパニック発作が少なくとも2回起こり、その後はまた発作が起こるのではないかという恐怖感が1カ月以上続く場合は、パニック障害と診断されます。発作の頻度は個人差が大きく、数カ月にわたり毎週または毎日発作を起こす人もいれば、数日間にわたって連日発作を起こした後、発作のない期間が数週間から数カ月続く人もいます。
治療
パニック障害以外の不安障害でパニック発作を起こす人や、パニック障害でパニック発作を繰り返し、予期不安や回避行動のある人の一部は、特に治療を受けなくても回復します。それ以外の人では、パニック障害は長年にわたって一進一退を繰り返します。
パニック障害には心身両面がかかわっていて、両方向からの治療が必要であることを本人が理解すると、治療を受け入れやすくなります。薬物療法と行動療法により、症状のコントロールができるようになります。
パニック障害の治療には、抗うつ薬やベンゾジアゼピンなどの抗不安薬を使用します。三環系抗うつ薬、モノアミン酸化酵素(MAO)阻害薬、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)など、ほとんどの種類の抗うつ薬が有効です。ベンゾジアゼピンは抗うつ薬に比べて即効性がありますが、依存性があり、眠気、協調運動障害、反応が緩慢になるといった副作用もあります。選択的セロトニン再取り込み阻害薬は他の抗うつ薬やベンゾジアゼピンと同等の効果をもち、眠気など副作用も少なく、依存性もないため、好んで使用されます。
薬物療法で効果があると、パニック発作は起こらなくなるか、発作の回数が大幅に減少します。薬をやめるとパニック発作が再発することがよくあるため、長期にわたる服薬が必要となります。
暴露療法は行動療法の1種で、パニック発作の引き金になる状況や刺激に繰り返し触れさせることで、過剰な反応である恐怖感を生じにくくする治療法です。暴露療法は、不安を誘発するような状況のもとでも本人が安心していられるようになるまで繰り返します。また、パニック発作時に失神するのではないかと恐れている人の場合は、回転いすに座って目が回るまで回転させる、呼吸を速める(過換気)などの練習をします。こうした練習は、パニック発作が起こっても失神することはないと認識するのに役立ちます。過換気を起こす傾向のある人には、ゆっくりとした浅い呼吸法(呼吸コントロール)の練習が役立ちます。
統合失調症のタイプ
統合失調症(旧 精神分裂病)を単一の障害と考える研究者もいれば、多数の障害がその基礎にある症候群(症状の集まり)と考える研究者もいます。明確なグループに細かく分類する試みとして統合失調症の亜型が提案されていますが、個々の患者の亜型が時とともに変化することもあります。
妄想型の統合失調症は妄想や幻聴にとらわれるのが特徴で、支離滅裂な会話や不適切な感情はあまり顕著ではありません。破瓜(はか)型または解体形の統合失調症は、支離滅裂な会話と行動、平板あるいは不適切な感情を特徴としています。緊張型の統合失調症は、じっと動かない、やたらと動き回る、あるいは奇妙な姿勢を取るといった行動が特徴的です。分類不能型の統合失調症は、妄想と幻覚、思考障害と奇異な行動、陰性症状など、異なる亜型の症状が混在するのが特徴です。
診断
統合失調症の診断の決め手となる検査はありません。既往歴や症状を総合的に評価して診断します。症状が最低6カ月続き、仕事、学業、社会機能に顕著な低下がみられることが診断の必須条件です。家族、友人、教師などからの情報は、発症時期を特定するのに重要です。
臨床検査を行って、精神病性の症状を引き起こす可能性のある薬物などの乱用の有無や、内科疾患、神経疾患、内分泌系の疾患などが基礎にないかどうかを調べます。そのような疾患の例として、脳腫瘍(のうしゅよう)、側頭葉てんかん、甲状腺疾患、自己免疫疾患、ハンチントン病、肝臓病、薬物の副作用があります。薬物乱用の有無を調べる検査を実施するのが妥当とされる場合もあります。
統合失調症の人の脳に異常があり、それがCT検査またはMRI検査で検出されることがあります。ただし、その異常は統合失調症の診断に役立つほど特異的なものではありません。
経過の見通し
統合失調症の治療では、患者が治療の指示をきちんと守ることがきわめて重要です。薬物療法をしないと、70〜80%が診断時から1年以内に統合失調症の症状を再発します。継続的に薬を服用すると、再発率は20〜30%程度に下がり、症状は大幅に少なくなります。退院後、処方薬を服用しない人では1年以内に再入院する確率が非常に高くなりますが、指示通りに服用すると、再入院率が驚くほど低くなります。
このように、薬物療法の有効性は証明されているにもかかわらず、統合失調症の人の半数が処方薬を服用しません。自分が病気であるという認識がないため服用を拒む人もいれば、不快な副作用を嫌って服用しなくなってしまう人もいます。記憶障害、支離滅裂な思考、あるいは単に経済的理由から薬の服用をやめてしまうケースもあります。
患者が薬物療法の指示を守れるようにするには、指示通りに服用することの妨げになっている問題を取り除くのが最良の方法です。薬の副作用が問題の場合には、別の薬に替えるとよいでしょう。医師や心理療法士と一貫した信頼関係ができると、自分の病気を受け入れやすくなり、治療に関する指示をきちんと守ることの必要性を認識するようになります。
長期的にみると、統合失調症の経過の見通しはさまざまです。一般に、3分の1に顕著で持続的な改善がみられ、3分の1には断続的な再発や残存する能力障害はあるもののある程度の改善がみられ、残りの3分の1が重度で永久的な無能力の状態となります。良好な経過の見通しに関連する要因としては、突然の発症、発症年齢が高い、発症前の能力や業績が高レベル、陽性症状(産出的な症状がみられる非欠陥性の亜型)などがあります。経過の見通し不良に関連する要因としては、発症年齢が低い、発症前の社会的機能や職業的機能が低い、統合失調症の家族歴、陰性症状(非産出的な症状の、欠陥性の亜型)などがあります。
治療
統合失調症の治療では、全般的な目標として、精神症状を軽減させ、症状の再発とそれに伴う機能低下を防ぎ、機能をできるだけ高いレベルに維持することを目指します。抗精神病薬、リハビリテーションと地域支援活動、そして心理療法が治療の柱となります。
抗精神病薬: 薬は、妄想、幻覚、支離滅裂な思考などの症状を軽減するのに効果があります。急性の症状が治まった後、抗精神病薬を継続的に使用すると再発の可能性をかなりの割合で抑えることができます。
ただし残念なことに、抗精神病薬には、鎮静作用、筋肉の硬直、ふるえ、体重増加、動作不穏などの副作用があります。また、くちびるや舌をすぼめる、腕や足をねじるなどの動作を特徴とする遅発性ジスキネジーという不随意運動障害が生じることがあり、ときには薬を中止しても治りません。遅発性ジスキネジーが長びく場合、効果的な治療法はありません。このほか、抗精神病薬が原因で起こる悪性症候群という副作用があります。この副作用はまれですが、死亡する可能性があり、筋肉の硬直、発熱、高血圧、精神機能の変化(錯乱、眠りがちになるなど)などが特徴です。
副作用が少ない新しい抗精神病薬も、数多く開発されています。これらの新しい薬は従来の抗精神病薬に比べて、陽性症状(幻覚など)、陰性症状(感情喪失など)、認知障害(精神機能の低下、注意持続時間の短縮)をかなり広い範囲にわたって軽減します。
クロザピンは、他の薬が効かなかった人の半数に効果があることが示されています。ただし、発作や骨髄抑制(ときに死に至る)など、重大な副作用を引き起こすことがあります。このためクロザピンは一般に、他の抗精神病薬が効かなかった人に対してのみ使用します。クロザピンを服用する場合、少なくとも最初の6カ月間は、白血球数を毎週測定しなければなりません。白血球数が減少している徴候が少しでもあれば、ただちにクロザピンを中止します。
リハビリテーションと地域支援活動: 職場訓練などの地域支援活動は、地域社会で生きて行くのに必要な技能を教えることを目的として行われています。仕事、買い物、身なりなど自分の身の回りを整えること、家事、協調性などを学びます。重度の再発を起こした場合は入院が必要で、特に自分を傷つけたり他者に危害を加えるおそれがある場合は強制入院となりますが、地域社会で生活できるようにすることが全般的な目標です。そのために、処方通りに薬が服用されているかどうか確認できる監督者付きの住宅やグループホームで生活する必要がある人もいます。
統合失調症の人の中には、重度で治療に反応しない症状があったり、地域社会で生活していくために必要な能力が欠如しているために、自立して生活できない人も少数います。そういう場合は、安全でサポート体制の整った施設での完全看護が必要です。
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| 抗精神病薬が作用するしくみ |
抗精神病薬は、幻覚、妄想、支離滅裂な思考、攻撃性などの治療に最も有効とみられる薬です。抗精神病薬は統合失調症に対して処方されるのが最も一般的ですが、これらの症状が躁病、痴呆、アンフェタミンなどの薬物による急性中毒など、統合失調症以外の障害に起因する場合にも効果があるとみられています。 抗精神病薬は脳細胞の間の情報伝達機能に作用します。成人の脳は100億以上のニューロンと呼ばれる細胞で構成されています。各ニューロンには軸索(アクソン)と呼ばれる1本の細長く伸びた枝があり、そこから別のニューロンに情報が伝達されます。まるで巨大な電話交換装置内で互いに接続された無数の回線のように、1つのニューロンは他の数千ものニューロンと接続されています。 情報は電気的な信号となって神経細胞の軸索を伝わります。信号が軸索の先端に達すると、神経伝達物質という化学物質が少量放出され、次の神経細胞に情報が伝達されます。情報を受ける側の細胞にある受容体がその神経伝達物質を感知すると、その細胞が新しいシグナルを生成します。 幻覚など精神病性の症状は、神経伝達物質であるドパミンやセロトニンを感知する細胞が活性化しすぎたために生じると考えられています。抗精神病薬はこの前提に基づき、こうした物質の受容体をブロックすることによって、神経細胞のグループ間の情報伝達を抑制する薬です。 抗精神病薬の種類により、ブロックする神経伝達物質の種類が異なります。これまで有効とされてきた従来の抗精神病薬は、すべてドパミン受容体をブロックします。新しい抗精神病薬(リスペリドン、オランザピン、クエチアピン、ジプラシドン、クロザピン)はセロトニン受容体もブロックするため、高い効果が期待されます。副作用も少ないとされています。 |
?パニック障害とはパニック発作をくり返す病気です。
パニック発作とは、身体的には健康な人が、突然強い不安・恐怖に襲われ、動悸・頻脈・息苦しさ・震え・ふらつき・手足のしびれ、痛みその他の全身症状を伴い、気が狂いそう・死んでしまいそうと感じる発作です。
心臓や呼吸の大変な病気と思い、救急車で病院へ行って調べるのですが、脈や呼吸が速い位 しか異常は見つからず、「心配ない」「心理的なもの」などと言われることが多いようです。
実際、心臓・呼吸器・消化器など異常ありません。死ぬことも気が狂うこともありません。数十分から1時間もすると自然におさまります。
?脳内の不安や自律神経を調節する神経回路が、一時的に失調するためと考えられており、そこに働く薬物が有効です。
?パニック障害では、パニック発作以外に「予期不安(パニックになるのじゃないかという不安)」「広場恐怖(外出恐怖・乗り物恐怖)」「うつ状態」などをしばしば伴い、健康に自信をなくします。医者が本当に自分の病気をきちんと見てくれているのかなどと心配にもなります。仕事や家事にも支障を来すようになります。
?病院では異常ないといわれ、他人から見ると健康そうに見えるので、なかなか理解してもらえません。
?治療はパニック発作をまず薬で起こらないようにします。
次に予期不安と広場恐怖(外出恐怖・乗り物恐怖)に対しては「曝露療法」と言いますが、怖い状況に一歩一歩立ち向かってゆく訓練が重要になります。
(1) まず怖くてできない事をノートに箇条書きに書き出します。
(2) 比較的楽にできる事から順番をつけます。
(3) 最初誰かに付き添ってもらい、次に一人で楽にできる事からやってゆきます。
臆病で気が弱いのでも、怠けているのでもなく、本当に怖いのですが(激しい症状を伴います)、それでもチャレンジ精神で、一歩一歩進みましょう。必ず克服でき、自分でも驚きます。
パニック発作を抑える薬(抗うつ薬を使います、うつではないのですが)を飲みながら、怖さに負けないで出かけるようにすると回復します。そうして予期不安が軽くなると、抗うつ薬を減らしていっても発作が起こらなくなります。
防風通聖散は、1172年に中国の劉河間(りゅうかかん)によって著された『宣明論(せんめいろん)』に記された薬です。つまり、今から800年余り前に考案された漢方薬なのです。800年前の古い薬ですが、実はこれほど現代人にぴったりと合った漢方薬もありません。
現代の特に我が国では、過食と運動不足による栄養過剰、あるいは栄養バランスの乱れ、肥満症、高脂血症(血液中の脂肪が異常に多い状態)、それらに伴う動脈硬化、高血圧症、糖尿病などの生活習慣病が多くの人の健康を脅かしています。
従来、日本人は肉や脂肪は控えめで、適当な量の魚、野菜、ダイズ製品、海藻類、キノコ類などを偏りなく食べていました。しかし最近は、エネルギー過剰となり、脂肪や砂糖を取りすぎて、必要なビタミンやミネラルが不足しがちです。
身体の中に余分なエネルギーが入りすぎ、あり余った状態になっています。その結果、動脈硬化、高血圧症、糖尿病、通風(手や足の関節が腫れて、激しく痛む病気)、高脂血症、肥満症などが起こっています。
漢方ではこれらの病気を、体の中に過剰に入った栄養が毒素となり、たくさんの毒がたまったために起こる病気、つまり過多の病気を考えています。
そこで、体の中にたまった余分な毒を体の外に排出するためにつくられたのが、この防風通聖散という漢方薬なのです。
栄養や体力が充満しすぎて不調が起こるわけですが、その体内の余分なエネルギーや毒素を外に出すことを「瀉(しゃ)する」といい、そうした性質を持つ薬を瀉剤と呼びます。反対に、栄養や体力が不足して体調が悪い人に栄養やエネルギーを補うことは「補する」といい、そのような薬を補剤と呼びます。防風通聖散は代表的な瀉剤です。
肥満や糖尿病を防ぎ治す名薬
漢方には表と裏の概念があります。病が表にあるというのは、カゼのひき始めなどで頭痛、寒気、発熱などがある状態をいいます。病が裏にあるというのは、病気が消化器や腹部に進行した状態をいいます。防風通聖散は、裏、つまり腹部にたまった毒を攻め下すのです。
そのために、防風通聖散は18種類の生薬(漢方薬の原材料となる草根木皮)から構成されています。このうち、主成分は
大黄(だいおう・タデ科の大形草木ダイオウ属植物の根茎)
芒硝(ぼうしょう・天然の硫酸ナトリウム)
甘草(かんぞう・マメ科の多年草カンゾウ類の根)
の3つです。 大黄は、便秘を解消して炎症を改善します。芒硝も便秘を解消する薬で、大黄との組み合わせでさらに威力を発揮します。
さらに、皮膚の毒を出すための
麻黄(まおう・マオウ科のシナマオウおよび同属植物の茎)
防風(ぼうふう・セリ科のボウフウの根)
荊芥(けいがい・シソ科のケイガイアリタソウの全草)
が含まれ、これらは解熱、解毒の役割を果たします。 尿をどんどん出すために、
白朮(びゃくじゅつ・キク科のオケラの根茎)
滑石(かっせき・含水珪酸マグネシウムを主成分とするやわらかい鉱物)
も含まれています。
これらの働きで、食毒(食事による毒)、水毒(水の偏在による毒)、風毒(カゼなどの毒)などあらゆる毒を体の外に排出するのです。
とはいえ、18種類全部が毒を発散させる薬ではなく、バランスを取るために、
当帰(とうき・セリ科のトウキおよびホッカイトウキの根)
川きゅう(せんきゅう・セリ科のマルバトウキの類の根茎)
芍薬(しゃくやく・ボタン科のシャクヤクの根を乾燥、または蒸乾させたもの)
などの補剤も含まれています。
これらは料理でいえば隠し味のように働いて、体の毒を出す作用を強めます。
この防風通聖散が適応するのは、食べ過ぎのために栄養があり余り、腹の中に毒素を持て余している人です。具体的には、体力が充実していて、腹が膨れ上がっているような、色白で肥満した人です。そういう人のあらゆる症状に効果を発揮します。
肥満、糖尿病、腎炎、脚気、脳卒中の予防などのほか、治りにくい湿疹、面疔(顔にできる悪性の腫れ物)、蓄膿症などにも使われます。また、防風通聖散が適応するタイプの人は、体の中に脂肪が充満していて、動脈硬化が進みやすくなります。防風通聖散は高脂血症をおさえて動脈硬化を予防する働きも期待できます。
この薬を飲むと、解毒作用の一つとして、下痢をすることがあります。しかし、それも長くは続きません。下痢のあとは便秘も解消し、適切に便通が起こって、体が整えられていきます。腹部の毒だけでなく、血管の中や皮膚の毒なども排出されていくので、だんだんと肥満も解消されていきます。
このように、過食と飽食の現代人にぴったりの薬が、約800年前の中国で考えられたわけですが、なぜそんな時代にこの薬がつくられたのでしょうか。当時の宮廷につかえていた高官にも、食べすぎで体に毒を充満させていた飽食の徒がいて、彼らのために考えられた薬だったのかもしれません。
防風通聖散で体調を改善した実例を紹介しましょう。
Aさん(57歳の主婦)は、コレステロールが306ミリグラム、中性脂肪(肥満の原因となる脂肪)が245ミリグラムで、肝機能もよくないと指摘されたそうです。そこで、防風通聖散と桂枝茯苓丸を服用してもらったところ、だんだんと検査値は改善し、1年ほどでコレステロールも中性脂肪も正常値に戻りました。
Bさん(63歳の男性)は中性脂肪が190ミリグラムもありました。 防風通聖散を飲んだところ、少しずつ改善し、4年ほどかかって正常値に回復し、78キロの体重が73キロにへりました。
このように、 防風通聖散を飲んでも、コレステロールなどの検査値がよくなるまではいくらか時間がかかります。しかし、逆に何年も飲みつづけても副作用の心配もなく、体調を良好に維持することができます。
私があがり症を自覚したのは、中学の頃からだと思います。
それ以来人前に出るのが嫌で、そういう場面はなるべく避けてきました。
でも、やはり社会に出て仕事をしていくよになると、どうしても避けては通れない時もあり、スピーチ等人前にでなければならない日が決まると、その事が常に気になり仕事を辞めたいとさえ思ってしまう程でした。
若いときは「人前に出るのが苦手なんです」でいくらか通りますが、年齢を重ね重要な仕事も回ってくるようになるとそうはいかなくなり、私自身の中ではとても深刻な問題となってきたのです。何とか治したいと、話し方教室:催眠療法にも通いましたが治すことは出来ませんでした。
諦めかけていた時、社会不安障害について知り、私はこれなんだと思い早速受診することにしました。
心療内科という事で初めは抵抗がありましたが、クリニックを受診して担当医の話を聞いて、やっと治せるかもしれないと思い治療する事を決意しました。
治療を始めて、効果はすぐに実感しました。あれ程体が反応して緊張していたのが無くなり、自分でしっかり考えて話せるようになったのです。何よりも私生活・職場でも自分を押さえ込むことなく自分らしく生活でき、自分の力を出せるようになった事です。そして、自分の長所を上手く表現できるようになり、視野が広くなりました。
きっと私と同じように悩んでいる方がいらっしゃると思いますが、勇気をもって一度相談される事を、心よりお勧めします。



